『THE AGINGHOUSE 1795』3月21日オープン!

March 20, 2013

レオナルド・ディカプリオのCMで話題の、クールなバーボンの飲み方を提案しているジムビーム。ハードボイルドなイメージが強いバーボンウイスキーだが、もはやそれは過去の話。女性でも飲みやすい現代風のクールなスタイルを提案するジムビームのフラグシップ店が、大阪・堂島に生まれる。

ビジネスマンの忙しい足音と喧騒が渦巻く大阪きってのオフィス街・堂島に、まるでそこだけ時間の流れに逆らうかのように 『Aging(熟成)』をテーマにしたPUBが姿を現した。その名も『THE AGINGHOUSE 1795』。今年からサントリーが正規代理店として扱うことになったバーボンウイスキー、ジムビームのフラグシップ店舗だ。現在3月21日のオープンを目前に最終調整が行われている。『熟成』というキーワードがアイデンティティの店とのことだが、はたして一体どこに『熟成』を感じることができるのか?また、時間に追われる堂島ビジネスマンのオアシスになれるのだろうか?その答えを実際の店舗に伺い探ってみた。

大通りに面した窓から様子をうかがうことの出来る店内は、入ってみると思った以上に奥行きがある。レンガ造りを基調とした店内は温かい暖色系の照明で照らされており、あちらこちらにディスプレイされている樽のオブジェは実際にジムビームの熟成に使われていたものだ。全体的にぬくもりを感じる温かい雰囲気だ。かすかに漂うバーボン樽の木の香りと、奥のほうに香る肉の香ばしい香りも手伝って、どこかアメリカ西部のカントリーテイストを髣髴とさせる佇まいだ。

『THE AGINGHOUSE 1795』はその名の通り『Aging(熟成)』をテーマにしたお店ということは先述したとおりだが、ではその『Aging(熟成)』とは一体何か?お店の方に店名の由来を聞いてみると

「THE AGINGHOUSEというのは、バーボンの熟成と熟成肉を表現しています。ちなみに1795はジムビームの創業年です。」

とのことだ。バーボンは熟成して出来るお酒だから分かる。では熟成肉とは?
その答には、お店の奥に目をやるとすぐに辿り着くことが出来る。

なんと専用の冷蔵庫で大きなブロック肉のまま食べごろまで『熟成』させているのだ。食肉はある程度時間が経ったものの方が旨みが増すということは聞いていたが、なるほどここではまさに店名そのままのこだわりを目に見える形で実践しているのだ。このお店ではこの冷蔵庫で約3週間、じっくりと熟成させているという。

話をウイスキーに戻そう。

『クールバーボン』を合言葉に、いままでのバーボンのイメージを覆す飲み方を提案しているジムビーム。先日のNOS ORGと同様、この店でも同じ「クールな」スタイルで楽しむことが出来る。ジムビームミントジュレップがその代表といえるわけだが、ジムビームのフラッグシップ店となるこの店では、肉同様カクテル素材へのこだわりが半端ではない。

ベースとなるジムビームは言わずもがな、ミントの葉は南アルプス産の摘みたてミント、またガムシロップの代わりに沖縄産のサトウキビの絞りたてジュースを用いている。なお、このサトウキビジュースは店内にある専用のジューサーで、サトウキビが実際に絞られている。

これらの素材を贅沢に使った『ジムビームミントジュレップ』もさることながら、もうひとつ、この店でしか飲むことの出来ないというカクテル『自家製ジンジャージュレップ(550円)』を試してみる。まれにコーンウイスキーなどで見ることのある蜂蜜の瓶のような蓋の付いた独特なグラスで提供され、見た目にも楽しい。蓋を開けると目に飛び込む厚切りスライスのジンジャーとレモンスライス。そしてこだわりのミントからは爽やかな緑の風が香る。口にするとレモンスカッシュのような爽快感にジムビームのバニラ香がリッチさと奥行きを与え、最後にジンジャーの辛さが全体を引き締めている。そのため全体的には辛口になり、ついつい杯が進んでしまいそうな飲みやすい味わいに仕上がっている。そのほかにも、ミントジュレップフローズンやミントジュレップベリーなど、バラエティに富んだラインナップが用意されており、飲み飽きることはまったく無いと言っても良いだろう。

そしてこの店の醍醐味を最も堪能することが出来るのが、ジムビームミントジュレップと熟成肉のコラボレーションだ。牛のリブロース、サーロイン、バーボンに漬け込んだ(バーボンエイジング)塩糀豚や鶏ももなどカクテル同様多彩な熟成肉が用意されており、そのすべてがジムビームミントジュレップとの相性が抜群だ。「お肉といえば赤ワイン」というのがいまのところの通説だが、赤ワインに遜色ないくらいにジムビームミントジュレップがお肉に合うと断言できる。ミントの香りが肉の臭みを消し、ソーダが脂をすっきりと流してくれる見事なコンビネーションを体験することが出来るのである。

オープンを明日に控えたTHE AGINGHOUSE 1975。「熟成」というコンセプトをお酒とフード双方に感じることができる、ウイスキー愛飲家はもちろん、そうでない方も楽しめるお店になるに違いないだろう。熟成を経て出来上がるウイスキーにひと手間加えた天然志向のカクテルは精神を癒し、熟成により一層味わい深くなった特製の熟成肉は肉体を癒す。そう、きっと全ての人にとってのオアシスになる、そんな気がしてならない。

THE AGINGHOUSE 1795

営業時間:
【ランチ】11:30~15:00
【ディナー】17:00~23:00
定休日: 日曜日、祝日
住所: 大阪府北区堂島浜2-1-40 サントリービル1階
席数: 94席 (テーブル86席、カウンター8席)
ご予約・お問い合わせ: 06-6345-2118

 

 

—Photo Galleary—

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