バランタインが初のシングルモルトウイスキーを限定発売

December 11, 2017

スコットランドを代表するブレンデッドウイスキー「バランタイン」から、初めてのシングルモルトウイスキーが数量限定で発売される。卓越したブレンディングの秘密に触れる貴重なチャンスだ。

 

文:WMJ

 

「バランタインのシングルモルト」と聞いて、驚く人もいるだろう。ジョージ・バランタインによって1827年に設立されたバランタインは、スコットランド屈指のブレンデッドウイスキーブランドとして知られている。その緻密なブレンドを構成するキーモルト2種を、シングルモルトとして発売するのは画期的だ。

バランタインは、スコットランドのハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラの4つの地方の厳選されたモルト原酒とグレーン原酒を使用し、バランスのとれた優雅な香りと味わいで世界中のウイスキーファンから高く評価されている。1895年にはヴィクトリア女王から英国王室御用達に指定された名門だ。

ウイスキー評論家のジム・マレー氏は、2011年版『ワールド・ウイスキー・バイブル』でバランタインを「驚くほど構造化された、偉大なるスコッチの象徴」と評している。比類のないブレンディングを指揮するのは、5代目マスターブレンダーのサンディ・ヒスロップ氏。2016年のインターナショナルスピリッツチャレンジで、マスターブレンダーオブザイヤーに輝いた名匠である。

 

ブレンドの中核をなすキーモルトを味わう

 

素晴らしいブレンデッドウイスキーには、高品質のモルト原酒が欠かせない。バランタインには、サンディー・ヒスロップ氏がこだわりを持つ4種類のキーモルトがブレンドされている。今回発売されるのは、そのうち2つの蒸溜所による15年もののシングルモルト。どちらもバランタインの屋台骨を支える重要なウイスキーだが、これまで単体で味わえる機会は極めて稀だった。

グレンバーギー蒸溜所は、フォレス近郊で1810年に創設された老舗である。バランタインのブレンドの中核をなし、ヒスロップ氏が一番のお気に入りであると公言するモルトウイスキーを生産している。「グレンバーギー15年」は伝統的なスペイサイドモルトらしいバランスに優れ、ジャム、洋ナシ、赤リンゴなどのフルーティな香りと、凝縮感のあるフルーツ風味やハチミツのような甘さが魅力。ベルベットのような舌触りと、長くてまろやかな余韻も特長だ。

ミルトンダフ蒸溜所は、バランタインのキーモルト生産者としては最古の存在で、少なくとも18世紀末から操業を続けている。バランタインのブレンドの基礎を形づくるパワーの源であり、約15kmしか離れていないグレンバーギーとは異なる魅力をヒスロップ氏も重用している。「ミルトンダフ15年」は、微かなシナモンを感じさせるフローラルな香りがあり、口あたりはクリーミーで滑らかだ。穏やかなリコリスのスパイスと、長く温かなフィニッシュも特長である。

190年という長い伝統のなかで、わずか5人しかいないバランタインのマスターブレンダー。現職のサンディー・ヒスロップ氏が愛するシングルモルトを飲み比べれば、長い歴史を持つブレンディング技術の一端を理解することができるだろう。

 

 

バランタイン シングルモルト
グレンバーギー15年

バランタイン シングルモルト
ミルトンダフ15年

容量:700ml

アルコール度数:40%

希望小売価格:7,000円(税別)

※価格は販売店の自主的な価格設定を拘束するものではありません。

発売日:2018年1月23日(火)

各5,000本限定

卓越したブレンド技術を誇る「バランタイン」の歴史、こだわり、商品ラインナップなどを網羅した公式ホームページはこちらから。

 

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