夏はテラスでウイスキー【2】「東京和食 DEN Rokuen-tei」

August 29, 2013

心地よい風を受けながら、爽快感のあるハイボールとバーベキュー…遠出をしなければ無理、と思われるだろうか?実はそれが楽しめるお店が東京の真ん中にあるのだ。酔っぱライター江口まゆみが渋谷「 DEN Rokuen-tei」にお邪魔した。

真夏の炎天下、美味しいハイボールと一服の涼を求めて渋谷へ向かった。パルコ・パート1の8階に、屋上テラス席を備えた「DEN Rokuen-Tei」があるのだ。
店内は、個室も備えたシックなインテリア。外へ出ると、アジアンリゾートを思わせる、ゆったりとしたテラスが広がっていた。籐の椅子やソファに身を沈め、観葉植物に囲まれれば、思わずここが渋谷の真ん中だということを忘れてしまう。

ここはシングルモルトウイスキー「山崎」と京素材がメインの和食店である。ならば、ここはやはり「山崎」を飲まないと。
「でしたら、『山崎』のプレミアムハイボールはいかがですか? 当店ではすべてハイボールタワーで作っています。よろしければ、ハイボールタワーで作ったものと、山崎の天然水ソーダで割ったものを飲み比べしてみますか?」と、店長の金川薫さん。ありがたいご提案である。
ハイボールタワーとは、南アルプスの天然水に炭酸ガスを注入し、「山崎」とミックスしてサーブする装置のことである。

はたして私の前には、2種類のプレミアムハイボールが並べられた。
まず炭酸水で割ったもの。うむ、これはマイルド。ウイスキーらしいフレーバーも残っている。
次にハイボールタワーから注がれたほうを飲んでみる。
お?これはかなり辛口! 炭酸の刺激が爽やかで、清涼感がある。サッパリしているし、ビールほどおなかにたまらない感じだ。
「これに柑橘を加えたスタイルも人気ですよ。カボスとスダチと柚子の3種類があります」と金川さん。
さっそく人気のスダチ入りを飲んでみると、これが激ウマ! 上品でスッキリしていて和食にすごく合いそうだ。

食べるのはこのテラス席限定の「和牛のバーベキュー」。夏のテラスを「プレミアムハイボールガーデン」と銘打って、和牛と楽しむハイボールを提案しているのである。屋外でじゅうじゅうと和牛を焼く。ほどよく焼けたお肉をほおばると、柔らかく、脂が甘い。そこでプレミアムハイボールを一口飲めば、口の中がサッパリとして、次から次へとお肉が食べられる。ハイボールと和牛の恐るべきマリアージュである。

       

このお店では「山崎プレミアムハイボール」だけでなく、定番の「ザ・プレミアム・モルツ」や和食に合わせたオリジナルの「和カクテル」なども楽しめる。
「和カクテル」は5種類あり、抹茶リキュールがベースの「宇治」。桜リキュールをベースに、桜の塩漬けがアクセントの「京桜」。クレームドキョホウ<巨峰紫>をソーダアップしたすっきりとした味わいの「紫峰」。同じくクレームドキョホウ<巨峰紫>にオレンジジュースとクランベリージュースを加えた甘めのカクテルの「紫季」。抹茶リキュールをウーロン茶で割った、巷のバーでもおなじみのカクテル「照葉樹林」だ。
(WMJ註:「和カクテル」は飲み放題メニューには含まれないとのこと。)
私はサッパリとした「宇治」をオーダーしてみた。抹茶リキュールをソーダで割り、レモンジュースを加えている。少し甘みもあるがごく控えめで、抹茶の風味がきいている。

また、おつまみにクリームチーズの味噌漬けもいただいた。
「山崎」を練り込んだ味噌に、クリームチーズを漬け込んで熟成させてある。コクがあって旨みたっぷり。ほんのりとした甘みがあり、塩気もちょうどいい。いやはや、これは酒がすすむ。「山崎プレミアムハイボール」にもぴったりだ。
「山崎」をテーマにしたお店だけに、つまみにも「山崎」を使っているとはさすがである。

 

ところで、なぜビールじゃないのか?というのは愚問。ビールにバーベキューはたしかに旨い。しかしプレミアムハイボールも、とても旨いのである。ただし、和牛のバーベキューが楽しめるのは、9月末まで。10月以降は、和牛のすき焼きに衣替えするそうだ。ならばこそ、暑い夏ならではのお楽しみに、今から急ごうではないか。

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