アイコンズ・オブ・ウイスキーの地域アワードでニッカがダブル受賞

February 5, 2016

今年で第14回目となる「アイコンズ・オブ・ウイスキー」(IOW)は、英国パラグラフ・パブリッシング社が毎年開催する世界的なウイスキー・アワード。日本の企業や個人が対象となる「レスト・オブ・ザ・ワールド」で、ニッカウヰスキーが2冠に輝いた。

文:WMJ

世界最高のウイスキーを表彰する「ワールド・ウイスキー・アワード」(WWA)と共に、素晴らしいウイスキーの背後で活躍している人や組織を表彰するアワードが「アイコンズ・オブ・ウイスキー」(IOW)。ウイスキー業界からノミネートされた候補者の客観的な実績を踏まえながら、独立した編集委員会が最終候補者を選び、アイコン(受賞者)とハイリー・レコメンデド(次点)を発表する。

グローバル・アイコンの選考に先立って発表された地域別のアワード(レスト・オブ・ザ・ワールド)で、ウイスキーメーカー最高の名誉である「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのはニッカウヰスキー。受賞理由としては、創業者の竹鶴政孝氏がウイスキーに絶え間ない情熱を注ぎ、現在でも品質に妥協することなく正統なウイスキーづくりを継続していることが評価されている。

また蒸溜所の管理者を表彰する「ディスティラリー・マネージャー・オブ・ザ・イヤー」は、ニッカウヰスキー余市蒸溜所工場長を務める西川浩一氏が受賞した。1957年に京都で生まれた西川氏は、京都大学で農学を修めた後、1982年にニッカ入社。西宮工場、余市、宮城峡、ベン・ネヴィスなどさまざまな工場で生産および品質の管理に携わってきた実績が評価された。

なお「ビジター・アトラクション・オブ・ザ・イヤー」のハイリー・レコメンデド(次点)にはニッカ余市蒸溜所が選ばれ、「マスター・ディスティラー/マスター・ブレンダー・オブ・ザ・イヤー」のハイリー・レコメンデド(次点)にはサントリースピリッツの福與伸二氏が選ばれている。

「レスト・オブ・ザ・ワールド」の受賞者には、「スコットランド」「アメリカ」の受賞者を加えたグローバル・ウィナーの選考が待っている。発表は「ワールド・ウイスキー・アワード」と同じ3月17日の予定だ。

アイコンズ・オブ・ウイスキーの受賞者一覧はこちらから。

 

受賞者の言葉

アイコンズ・オブ・ウイスキー 2016 レスト・オブ・ザ・ワールド
ディスティラー・オブ・ザ・イヤー

ニッカウヰスキー株式会社代表取締役社長 中川圭一氏

弊社がディスティラー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたことは、大変名誉あることと思います。品質に徹底してこだわるニッカのウイスキーづくりが世界レベルで認められた証であると思います。創業者竹鶴政孝以来、綿々と培ってまいりました「品質へのこだわり」、「品質第一主義」が、今回の受賞につながりました。日本のウイスキーの父とも呼ばれる政孝の「本当においしい、本物のウイスキーをつくる」という夢がまた一歩現実に近づいてきました。これからも創業者の思いをきちんと受け継いで、皆様の期待に応える抜群においしいウイスキーをつくり続けてまいります。

 

アイコンズ・オブ・ウイスキー 2016 レスト・オブ・ザ・ワールド
ディスティラリー・マネージャー・オブ・ザ・イヤー

ニッカウヰスキー株式会社北海道工場余市蒸溜所 西川浩一氏

このたびディスティラリー・マネージャー・オブ・ザ・イヤーに選ばれましたことを大変光栄に思います。81年前に竹鶴政孝が、ニッカウヰスキーを創業したこの地において、営々と本物のウイスキーづくりに邁進し、お客様に満足いただけるウイスキーを生み出し続けてきたことが今回の受賞につながったと信じます。また、今まで応援していただいた多くの皆様に感謝いたします。今後とも創業者精神を胸に刻み、ウイスキーづくりに精進してまいります。

 

 

 

 

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