ザ・マッカランの色彩豊かな世界

July 24, 2013


マッカランの個性をさらに楽しめる新シリーズ「1824シリーズ」をご紹介しよう。

すべての美しいストーリーは、強力な個性と創造性で裏付けされている。それはザ・マッカランの新機軸においては疑いようもない。
この全く新しいラインナップ「1824シリーズ」は、ザ・マッカランの最大の長所のうち、「自然な色」と「シェリーの香り豊かなオーク樽」という2つの要素が結びついてできている。

ザ・マッカランはまず「シックス・ピラーズ(6つの柱)を基盤としている。
スピリッツはスペイサイドのザ・マッカラン蒸溜所で念入りにつくり上げられ、長い年月の間、愛情を込めて育まれる。この6つの柱(こだわり)のひとつが、「自然な色合い」だ。すべてのザ・マッカランは、樽材から受け継いだそのままの色を帯びている。明るいオーク色から最も濃いマホガニー色にわたるザ・マッカランの豊かで多様な天然の色。それをもたらすのは、ニューメイクスピリッツと樽との相互作用なのだ。
そしてザ・マッカランの最も際立った特徴、「シェリー熟成に使用したオーク樽での熟成」がこの新ラインナップにおいて中核となっている。新しい「1824シリーズ」はアメリカンオークとヨーロピアンオークのシェリー樽熟成だ。ウイスキー業界で最も高価とされるこれらの貴重な樽を使用することも「6本の柱」のひとつ。木材は天然の産物であり、木がそれぞれ異なるために、その木から造られた樽で熟成するウイスキーもそれぞれ異なる風味と色を帯びることになる。

ザ・マッカランの最終的なウイスキーの色、性質、風味のおよそ60%が樽の品質で決まるとされるため、オーク樽はザ・マッカランがザ・マッカランであるために最も重要な要素だ。彼らの木材に関するポリシーは業界でもとりわけ厳しく、高い評価と賞賛を受けており、最高品質の木材を確保するための莫大な投資を誇りとしている。

シェリー樽熟成と自然な色というふたつの要素に重きを置く今回のシリーズは、まず色から決定し、その色に即した風味がデザインされた。そのため、まず特定の色をもつ様々な樽を調べ、それらの樽の味と香りを検討した。明るい色から濃い色にわたるラインナップにおいては、軽やかな柑橘系レモンの香りからリッチなドライフルーツの香りまで、樽の特徴が各エクスプレッションの風味を決定する。

製品の展開に伴い、ザ・マッカランのウイスキー製造担当ボブ・ダルガノ氏が、ウイスキーの色へ影響をもたらす様々なタイプの樽を調べた。ウイスキーの色が濃く、リッチになるにつれて、このタイプの樽のストックは少なく、稀少になる。
樽の選択において、長い経験と専門的な技能の裏付けをもつボブは、熟成年数に頼ることはない。彼のプロフェッショナルな能力は、樽の管理方法、選別方法において一貫している。それはザ・マッカランに不可欠な色合いと個性を表現するために非常に重要だ。
今回のラインナップは、「樽が担っている重要な役割を示すため」、また「ボトルの年数表示に対する見方に挑戦するため」の本当に良いチャンスと言える。

「1824シリーズ」にはゴールド(英国とカナダのみ)、アンバーシエナルビーがある – 各ボトルの実際の色を表現した名だが、ウイスキーと同じく自然からの恵みである天然の鉱物や金属から名づけられている。

関連記事はこちら

ザ・マッカランのエッセンス
集中講義 樽を知る 【その1/全3回】
大論争 低温濾過と着色料 その1(反対論)

カテゴリ: Archive, features, TOP, 最新記事, 蒸溜所