129号 最新テイスティング【前半/全2回】

October 10, 2015


from Issue 129

テイスティング:クリス・グッドラム、ジョエル・ハリスン


世界のウイスキー業界を代表する2人の評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

フォアローゼズ スモールバッチ    45%

  • 蒸溜所名: フォアローゼズ蒸溜所
  • 地域: ケンタッキー
  • 価格帯: £26-70
  • 入手可能場所: 全世界

クリス・グッドラムSCORE8.9

香り
しなやかなモカのアロマ。スパイシーでほとんどアルマニャックのような成熟したドライフルーツ香。スミレ、香水、香り高いスパイスが現れ、見事なアロマを纏ったバニラの鞘とハチミツの香りを伴っている。
ソフトでシルキー。トフィー味のポップコーン、熟成したハチミツ、甘いスパイスの風味がある。オーク香は依然として非常に繊細で、軽いバニラの輝きを添えている。後からやってくるハーブのようなスパイスが刺激的で、全体の風味に少しキックを入れている。
フィニッシュ
なかなか長い余韻。アルマニャックのようなドライフルーツが突き抜けて、ハーブっぽいライ風味が残る。
コメント
素晴らしい成熟が感じられ、かなり繊細なウイスキー。

ジョエル・ハリスンSCORE9.4

香り
偉大なアメリカンウイスキーに必要な要素をすべて網羅した香り。ジャム、スパイス、バニラが均等に入っている。
クラシックな正真正銘のアメリカンウイスキーが持つ風味のミックスが、それぞれ正しい分量、正しいタイミングで表現される。チェリー、葉巻、バニラ。どれもがはっきりと正しく主張している。
フィニッシュ
素晴らしい甘味があり、それが度を過ぎることもない。
コメント
このスタイルのウイスキーの模範ともいうべき素晴らしい一例。



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