世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ボックス シングルモルトウイスキー    51.2%

  • 蒸溜所名: ボックス蒸溜所
  • 地域: スウェーデン
  • ブランド: ボックス蒸溜所
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:141号

ローラ・フォスターSCORE8.2

香り
かなりアセトンぽい洋ナシキャンディの香りがある。バナナ風味のファッジ、クリームがたっぷり入った洋菓子、ペストリーなどの要素が背後にあって意識を惹きつけられる。加水するとマンダリンオレンジのような香りの核が現れる。
心地よいバランスは香りからも予想できた。まんべんなくフレーバーが満ちている。あらゆるアロマが舌の上で主張し、やがてコショウのようなスパイスが感じられるようになる。
フィニッシュ
最初に感じた快活さは落ち着いて、温かさに包まれていく。バナナカスタードの風味を伴った後味。
コメント
若々しい風味が、舌の上でダンスするウイスキー。

マーク・ニュートンSCORE8.4

香り
アカフサスグリやカシスなど、酸味の強い晩夏のフルーツ。ヒースのハチミツと穏やかなオーク香の背後にトマトや花々の感触もあって、ビニールハウスの菜園に入っていくような印象。アンズとサルタナのドライフルーツ。
スパイシーで、とても温かな風味。コショウ、唐辛子、ナツメグ、クローブ。砂糖をまぶした果物。イチゴのジャム。青リンゴ、エルダーベリー、そして海水。アッサムティーに浸したダイジェスティブビスケット。
フィニッシュ
温かなコショウと唐辛子。かすかに柑橘と海水の感触があり、やがて紅茶の風味が戻ってくる。
コメント
大胆かつ巧みな風味の組み合わせ。基本的な要素を備え、堂々たる自信と風格がうかがえるウイスキー。

ボックス シングルモルトウイスキー アーキペラゴ    56.5%

  • 蒸溜所名: ボックス蒸溜所
  • 地域: スウェーデン
  • ブランド: ボックス蒸溜所
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: ヨーロッパ
  • 掲載号:138号

クリス・グッドラムSCORE7.9

香り
生々しく、若さが感じられ、どちらかといえばワインのようなシェリー香。モルトビスケット、フルーツキャンディ、ハーブっぽいマールのような香りもある。ストレートで飲むと、統合がまだ不完全な印象。水を入れると生々しさが和らぎ、フルーツと大麦の香りが出現する。
ドライで、木の要素が濃厚。生々しいカスクの感触と、かすかにオイリーな大麦、フルーツキャンディ、出しゃばりなアルコールの刺激。加水するとオイリーなフルーツ風味が強調されるが、同時に単調にもなる。
フィニッシュ
生々しく、濃厚で、ハーブを感じさせるフィニッシュ。コーヒーとマールのような風味が持続する。加水すると甘味や土のようなピートの感触が強まる。
コメント
おそらくかなり若い。

ジョエル・ハリスンSCORE9.0

香り
オーク、カンゾウ、モルトミルク、ダークチョコレート、深みのあるココアパウダーなどの盛大な一撃。木の要素も現れ、かすかにミントのような爽やかさ。カルダモンポッドのようなスパイス香もある。
力強く大胆な味。オークのスパイス、プルドポークのバーベキュー、木の燃えさし、焼きたてのホットクロスバン。とても力強く、フルボディで飲みごたえがある。
フィニッシュ
余韻は長く持続する。消えそうな焚き火の燃えさしやバーベキューソースの風味が増す。
コメント
フレーバーがたっぷりで、感覚を大いに刺激してくれるバイキングウイスキー。

ボックス シングルモルトウイスキー セカンドステップコレクション01    51.1%

  • 蒸溜所名: ボックス蒸溜所
  • 地域: スウェーデン
  • ブランド: ボックス蒸溜所
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: ヨーロッパ
  • 掲載号:137号

クリス・グッドラムSCORE9.4

香り
美しいトロピカルフルーツの爆弾。砂糖をまぶしたアンズ、メロン、洋ナシ、リンゴ。後からくっきりとした青リンゴ、グーズベリー、ライム、ハチミツの香りがやってくる。突然、少し薬っぽくスモーキーなピート香が、穏やかな塊となって現れる。
モルトとダークハニーの特徴がさらに強調され、香りよりもわずかにダークな風味。それでもトロピカルフルーツの特徴はまだそこにあり、大麦、ライム、青リンゴの感触とともに立ち上がってくる。わずかに薬っぽいピート風味は始まりこそ静かだが、かなり勢いを増していく。
フィニッシュ
濃厚で腰の強い風味。コーヒーでコーティングしたバナナ、ダークで湿った土のようなピート、カンゾウ、かすかな糖蜜の風味がある。見事なフィニッシュ。
コメント
真にワールドクラスのウイスキー。

ジョエル・ハリスンSCORE8.7

香り
素晴らしいバニラ香と軽やかなシナモンのスパイスで始まり、ニワトコやスズランなどの夏の花に移行する。夏向けのウイスキーの香り。
口当たりは滑らかで、アルコール度数の高さは目立たない。底流するクリーミーな風味が、シルクのような舌触りを与えている。加水するとさらにバニラ風味が開き、甘味も増す。
フィニッシュ
苦味のある柑橘のスライスの風味がフィニッシュで持続し、甘くクリーミーな香りと味覚のバランスに対して奇妙な逆風となっている。
コメント
本当に心地よい夏向けのウイスキーだが、苦いフィニッシュが少し残念。