世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ（製造年）違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended（銀賞）もしくは Gold Editors Choice（金賞）が毎号決定します。

コレクティヴィウム28    57.3%

  • ブランド: ディアジオ
  • 価格帯: 121-180
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:149号

マーク・ニュートンSCORE7.8

香り
フレッシュで柑橘の要素が強い香りだが、非常に軽やかなアロマで構成されている。キウイフルーツ、芝刈り、麦わら、干し草小屋。メロンとグレープフルーツにレモンカードの匂いも加わり、しばらくするとバニラ香が支配する。
味
香りよりも味覚のほうが好ましい。分厚いスピリッツの個性がオレンジ、塩キャラメル、オリーブオイル、アンズ、レーズンの風味を表現している。コショウっぽいクローブのような温かみもあるが、タンニンはさほど感じさせない。草のようなハーブの感触。乾燥した茶葉。
フィニッシュ
面白い風味要素はすぐに消えるが、どちらかといえば凡庸な草っぽい柑橘風味は長く続く。
コメント
心地よいウイスキーだが、アルコール度数の高さによって風味が強度を増している印象。普通の度数なら、ここまでの風味は表現できていないだろう。

ロブ・アランソンSCORE8.2

香り
これも穏やかにゆっくりと香りが開いてくるタイプのウイスキー。しばらくすると、主張の強いクリーミーなバニラ香が現れて、フルーツとナッツチョコレートバーの匂いもする。やがて繊細なスモーク香とフローラルな特徴が台頭を始める。咲き誇るヒースとハリエニシダの花々。
味
口に含むと本格的にフレーバーがはじける。香りでも感じたリッチなチョコレートとナッツの風味。そしてスモーク風味が広がり、温かなシナモンのスパイスとかすかなフルーツ風味を伴っている。
フィニッシュ
余韻は短く、シャルドネのワインのようにシャープで鼻にツンとくる後味。ややドライなスモーク香も感じる。
コメント
重層的な風味を持った面白いブレンデッドウイスキー。特徴はゆっくりと現れてくる。