世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ラガヴーリン25年  25年  0.0%

  • 蒸溜所名: ラガヴーリン蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: ディアジオ
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:138号

クリス・グッドラムSCORE8.6

香り
豊満でまとわりつくような、オロロソシェリーの樽出しを思わせるスパイシーな香り。肥料の匂いがあり、分厚いモルト香と繊細なピート香も感じる。軽やかなスモーク香と肉のような匂いがあって、後から砂糖漬けのオレンジやスミレの感触が現れる。
まとわりつくオロロソ、ドライフルーツ、コーヒーの風味。かなりタンニンがあるが、糖蜜の風味によって和らげられる。かすかにピート風味を感じさせ、プルーンと干しブドウの味もする。アルコールの刺激は完全にウイスキーに統合されており、甘味とバランスをとっている。
フィニッシュ
余韻は長く、柑橘系を感じさせるフィニッシュ。煤けたピート香が、ついにシェリー香をかき分けてやってくる。ドライフルーツ、糖蜜、コーヒーの風味が持続する。
コメント
印象的なシェリーモンスター。生々しいが、バランスはいい。

ジョエル・ハリスンSCORE9.0

香り
オーク香とスモーク香。木の要素とピートのスモーク香のバランスが素晴らしい。図書室の暖炉で燃えるピートと、その傍らにある革張りの椅子。
スモークとオークの感触は、チェリーやダムソンなどの赤いフルーツ風味によって好ましく高められる。そこにはココアパウダーとイチゴ ジャムの要素も備わっている。もちろんスモーク風味はそこにあるが、味覚ではパイプタバコのような印象。
フィニッシュ
わずかに苦く、余韻は長く持続する。ピートの火と革張りの椅子に戻っていく。
コメント
輝かしいウイスキー。舌の奥で感じるかすかな苦味が難点だが、それでも高得点に値するだろう。