147号 テイスティングコメント 【後半/全2回】

November 8, 2017

from Issue 147

テイスティング:マーク・ニュートン、ロブ・アランソン


世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってRecommendedもしくは Editors Choiceが毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

ジュラ ワン&オール    51.0%

  • 蒸溜所名: ジュラ蒸溜所
  • 地域: アイランズ
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界

マーク・ニュートンSCORE8.8

香り
すぐ感じるのは、黒っぽいフルーツの香り。ブラックベリー、エルダーベリー、プラムジャム。イチジク。赤タマネギのチャツネ、マスコバド糖、焼けたトフィーの匂い。スパイシーなコート・デュ・ローヌ。
たくさんの要素が主張している。例の黒っぽいフルーツ、バルサミコの濃厚さ(HPソース)と海水。クランベリージュース。時間が経つにつれてレーズンや赤スグリの風味が現れ、やや強い酸味を内在している。
フィニッシュ
海岸のような印象のフィニッシュ。紅茶、ダムソンプラムのジャム。香りで感じた赤ワインのようなスパイスがこだまする。
コメント
信じられないくらいに楽しいウイスキー。さまざまな意図を感じさせる。ただ飲んでいるだけで疲れ果ててしまうほど。

ロブ・アランソンSCORE8.9

香り
熟れたリッチなフルーツ香がふんだんにある。プラム、カシス、熟れたバナナ、余韻の長いショウガのスパイス、穏やかなコショウとアニシードの匂い。ダークチョコレートでコーティングしたシンダートフィー。
深みのあるリッチな風味が続く。ゴールデンシロップとホワイトチョコレートのメレンゲが舌をくすぐる。後から塩キャラメルとほのかにスモークした茶葉。
フィニッシュ
余韻は長く、バランスがよい。豊かなタンニンでドライな感触がゆっくり広がる。
コメント
さまざまな要素を同居させて、とてもひねりの効いたウイスキー。だが素晴らしく印象的な味わいだ。



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