158号 テイスティングコメント 【後半/全2回】

May 15, 2019

from Issue 158

テイスティング:ロブ・アランソン、リンジー・グレイ


世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

グレンロセス 18年  18年  43.0%

  • 蒸溜所名: グレンロセス蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界

ロブ・アランソンSCORE9.1

香り
最初はとても穏やかな香り。その後からクリーミーなバナナマッシュの匂い。甘みが開き始め、バニラポッドとトフィーキャンディーを感じさせる。最後には土っぽくなり、かすかなカビの匂いを放ちながらスパイシーな要素も現れる。
柔らかくリッチな口当たりで舌に絡みつく。やがてオーク風味が台頭し始め、バニラと黒糖を感じさせた後でスパイスに主役を譲る。エスプレッソコーヒーの粉のような感触もある。
フィニッシュ
余韻はかなり長く、オーク香が支配している。プルーンやシェリー漬けのレーズンの風味を残しながらゆっくりとドライに消えていく。
コメント
美しいウイスキー。素晴らしい熟成感とバランスを表現している。

リンジー・グレイSCORE8.9

香り
バタースコッチ、塩キャラメルポップコーン、焼いたヘーゼルナッツなどのアロマが爆発する。そしてレモンの香りで洗われているような感覚。キルシュシロップ漬けのチェリーや、カシスジャムを塗ったトーストを思わせるジューシーな香りも底流している。
炭火で焼いたマンゴー、フレッシュな塩味のポップコーン、濃い目に淹れたミルクティー。砂糖漬けのアーモンドとピーナッツバターの風味も素早く通り過ぎる。舌の奥の方で、キュウリの皮と鎮痛解熱薬(アセトアミノフェン)のような味も感じる。
フィニッシュ
余韻は短い。一貫してピーナッツバターのような後味が残る。
コメント
ピーナッツバターとゼリーサンドイッチを詰め込んだ、ランチボックスのような趣きのウイスキー。



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