162号　テイスティングコメント　【後半／全2回】

November 6, 2019

from Issue 162

テイスティング:ロブ・アランソン、リンジー・グレイ

世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。

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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ（製造年）違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended（銀賞）もしくは Gold Editors Choice（金賞）が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

サリヴァンズコーヴダブルカスクシングルモルト 45.0%

蒸溜所名: サリヴァンズコーヴ蒸溜所
地域: タスマニア
価格帯: £181-
入手可能場所: 全世界

ロブ・アランソンSCORE8.9

香り: リンゴ酢、リンゴの圧搾機、ミント、ローズマリー入りのグレービーソース。やがてオート麦とハチミツ。羊毛のような特徴もあり、毛糸玉や低反発枕のような匂いもする。白コショウのスパイスと缶入りのモモ。
味: リンゴジュースのような甘味が波のように押し寄せる。ハリボーゴールドベア（グミ菓子）、ポッピングキャンディー、ミルクチョコレート、それにリコリスのような味も感じる。バーベキューポークと、鉄板で焼いたパイナップル。
フィニッシュ: 余韻は長く、甘味がある。口の中でスパイスが弾けるようなフィニッシュ。チェリーコーラとかすかにフローラルな後味。
コメント: ポッピングキャンディーとリコリス味のグミを食べているような趣きのウイスキー。

リンジー・グレイSCORE9.0

香り: 収穫した大量のリンゴをドクターペッパーで洗い、バタースコッチ味のエンジェルディライト（菓子）を添えたような匂い。キュウリ、バノフィーパイ、手作りのレモネードを思わせる香味要素も加わってくる。
味: ナッツ風味が台頭し、トフィー味のホブノブケーキ、焼いたクルミ、香ばしいピーナッツバターなどを感じさせる。リンゴとカシスのクランブルケーキに、バニラカスタードとキウイフルーツを添えたような味わい。
フィニッシュ: さまざまなナッツ風味が引き続き感じられ、心地よいバター風の舌触りを残している。
コメント: ピーナッツバターを塗ったアップルクランブルケーキ。もう1杯おかわりをください。