Whisky Festival 2012 in TOKYO開催

December 3, 2012

12月2日、スコッチ文化研究所主催のウイスキーイベント『ウイスキーフェスティバル2012 in 東京』が東京・錦糸町東武ホテルレバント東京にて開催された。今回で7回目の開催となり、全国から多くのウイスキーファンが訪れた。

 

イベントは2フロアで行われ、4階のメイン会場ではウイスキーだけでなく燻製やチーズなどの食品や、また書籍など合計34の企業がブースを出展した。テイスティングのみを行うブース、テイスティングと同時に販売も行うブースと各社それぞれのスタイルで顧客にアプローチするという恒例とも言える光景だ。

その中でも特に趣向をこらしてブースに黒山の人だかりを作ったのは(株)信濃屋食品のブースだ。この日のために特別に用意した軽井沢1981を数量限定で無料テイスティングできるというものだが、可能な限り平等に行き渡るようにという配慮から時間を指定して少量ずつ配布。テイスティング開始時間の10分前にはサンプルを手に入れようとする人たちで埋め尽くされた。

 

また、成熟した日本のウイスキー市場を象徴するかのように各ブースではシングルカスクウイスキーの出品も目立った。シングルカスクウイスキーとは文字通り他の樽と一切ブレンドすることなくボトリングされたウイスキーのことだが、近年のシングルカスクブームも手伝って各社オリジナルのボトルを展示しているブースが目立った。先に述べた信濃屋食品の軽井沢もしかり、太萬川ヤからはキルホーマン、スリーリバーズはボウモアと多岐に渡る個性的なラインナップがファンを喜ばせた。特にボトラーから供給されるシングルカスクウイスキーはラベルのデザインも自由度の高いものが多く、これまでのウイスキーの概念を覆すような画期的なラベルがデザインされているものもあり、見た目にも楽しい。最近は『ウイスキーのジャケ買い(ジャケット買い)』という言葉が使われるほどそのデザインにも注目が集まり、ウイスキーファンにとっては購入の評価基準のひとつになっているとも言われている。

 

その他でも数々の嗜好を凝らした商品は多く見られたが、女性が手にしているもので一際目立ったのが『モヒート』だ。近年、特に夏場に一躍脚光を浴びるホワイトラムをベースにフレッシュミントとライムで作られる非常に爽快で清々しいカクテルだ。モヒートからラムの世界に興味を持ったという人も少なくはないだろう。今までは夏の代名詞として扱われることが多かったが、クリスマス前のシーズンでも当たり前に楽しまれるようになったことは、ラム市場とカクテル市場両方が成長していることの裏付けなのかもしれない。

サブ会場となる3階ではセミナーが行われ、ウイスキーへ関心を寄せるファンが講師の話に聞き入り、思い思いにメモを取る姿が多く見られた。その中でも今回が初開催となるブラインドコンテストは全国から腕に(舌に、というべきだろうか)自信のある40名以上のウイスキー愛好家がチャレンジャーとして競い合い、大変な盛り上がりをみせた。

コンテストの内容は4種類のウイスキーをブラインドでテイスティングし、30の選択肢から回答を導き出すというもの。完全に一致しなくてもブレンデッドやシングルモルト、バーボンといったウイスキーの種類や生産地域が正解であれば点数が加算されるというシステムだ。コンテストは予選と決勝の2部で行われ、栄えある第1回のチャンピオンには優勝賞金5万円と副賞が贈られた。

 

ウイスキーフェスティバルは昨年まで年1回の開催であったが、年々加熱する近頃のウイスキーブームを反映するかのように今年から大阪と東京の2カ所で計2回開催された。他のウイスキーイベントでも数々目の当たりにして来ている事実だが、過去のウイスキーイベントでは男性中心の雰囲気であったのに対し、今回のウイスキーフェスティバルでは女性の比率が高まっていた。単純にその比率が変化したのではなく、イベントへの参加者数が増えているのは明白だ。現在では確実に「誰でも楽しめるおいしいお酒」としての地位が確立され、楽しめる場も増えている。今回のウイスキーフェスティバルも然り。今後ますますウイスキーイベントが増え、我々ウイスキーファンを楽しませてくれる事に期待しよう!

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