【続報】 WWA2015最終結果

March 24, 2015

先日速報でお伝えした「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2015」の続報として、世界最高峰を勝ち取った全6アイテムをご紹介する。

3月19日(現地時間)、ロンドンで発表となったWWA2015。
今回は全6カテゴリーへ23ヶ国365銘柄というエントリーがあり、世界一のウイスキーの座を目指して激戦が繰り広げられた。

速報でもお伝えした通り、ニッカウヰスキー「竹鶴17年ピュアモルト」が「ブレンデッドモルト・カテゴリー」において3度目の世界最高賞「ワールドベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞した。
「竹鶴」ブランドでは通算7度目の受賞であり、2007年のWWA初開催以来最多の最高賞受賞記録を更新した。
ジャパニーズウイスキーは初開催以来常に世界最高賞を受賞しており、世界の5大ウイスキーの中でもスコットランドに次ぐ受賞率の高さを誇っている。

そしてもうひとつ注目を集めたのが、シングルモルトカテゴリーでスコッチなどの競合を抑え、台湾 カバラン蒸溜所のウイスキーが「ワールドベスト」となったことだ。
「ソリスト」はシングルカスク、カスクストレングスの限定品のシリーズで、バーボン、シェリー、フィノ、ヴィーニョとそれぞれ異なる樽を使用した4アイテムが展開されている。
「ヴィーニョ」はポルトガルワイン(「バリック」はオークの小樽の意)の樽を使用している。
以前WMJでも マスターブレンダーのイアン・チャン氏にインタビューを行っているが、2008年12 月に初めてウイスキーをリリースした蒸溜所でありながら飛躍的な前進を続け、ここまでの成長を遂げるとはだれも想像だにしなかったことだろう。

改めて全ての結果を振り返ってみよう。

ワールドベスト・シングルモルトウイスキー

ソリスト ビーニョ・バリック カスクストレングス
(台湾 カバラン蒸溜所)
Kavalan Solist Vinho Barrique Cask Strength

 

 

ワールドベスト・ブレンデッドモルトウイスキー

竹鶴17年 ピュアモルト
(日本 ニッカウヰスキー株式会社)
Nikka Whisky  Taketsuru  17 Years Old Pure Malt

 

 

 

ワールドベスト・ブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキー #1 – バッチ 1
(スコットランド  ブティックウイスキーカンパニー)
That Boutique-y Whisky Company Blended Whisky #1 Batch 1

 

 

 

ワールドベスト・アメリカンウイスキー

サゼラック ストレートライウイスキー
(アメリカ トーマス・H・ハンディ)
 Thomas H. Handy Sazerac Straight Rye Whiskey

 

 

 

ワールドベスト・カナディアンウイスキー

コンフェデレーション オーク・リザーブ
( カナダ フォーティ・クリーク)
Forty Creek Confederation Oak Reserve

 

 

 

ワールドベスト・ポットスチルウイスキー

レッドブレスト 15年
(アイルランド アイリッシュ・ディスティラーズ・グループ)
Redbreast Single Pot Still 15 Years Old

 

 

ワールドベスト・グレーンウイスキー

ノースブリティッシュ18年 オロロソカスクフィニッシュ
(スコットランド 「 ダークネス!」)
Darkness! North British 18 Years Old Oloroso Cask Finish

 

 

ワールドベスト・フレーバード・ウイスキー

スペイサイド・ウイスキー・リキュール40年
(スコットランド マスター・オブ・モルト社)
Speyside Whisky Liqueur 40 Years Old

 

本年も混戦を極めたWWAだったが、今後のウイスキー業界を牽引するブランドが揃い、大変興味深い結果となった。
審査委員長のニール・リドリー、ウイスキーマガジン編集長のルパート・ウィーラー
「ウイスキーは、今や産地がすべてではない。 ジャッジはブラインド・テイスティングで価格、熟成年数、産地などの情報を知ることなく、純粋にそのウイスキーの味と香りで評価する。アジアの2アイテムが世界最高峰を勝ち取ったことがそれを証明しており、実際に味わった方にもその真価がお分かりいただけるだろう」と語った。

同時に発表となったホール・オブ・フェイム、アイコンズ・オブ・ウイスキーの続報は後日お送りするので、こちらもお楽しみに。

 

カテゴリ: Archive, features, TOP, アワード, 最新記事