「MHD グランド モルト テイスティング 2012」レポート
9月10日(月)、恵比寿アクトスクエアにて開催された「MHD グランド モルト テイスティング 2012」をレポート。
タリスカー、アードベッグ、ラガヴーリンなどの強烈な個性派から、グレンモーレンジィ、グレンキンチーといった優しい味わいまで、多種多様なポートフォリオを持つMHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社。同社が保有する蒸溜所のマネージャーたちを招いて日本のファンに新たなウイスキーの楽しみ方を提案するイベント、グランド モルト テイスティングが昨年に続き第2回目の開催となった。
イベントは来日した蒸溜所マネージャーたちの挨拶からスタート。
グレンモーレンジィ・アードベッグ蒸溜・製造責任者、ビル・ラムズデン博士は「日本に来るのはこれで20数回目ですが、日本は毎回訪れるごとに新たな発見があり、私自身も学ぶことの多いマーケット。日本のウイスキー愛好家の知識や情熱の深さにはとても驚かされます。今夜は新リリースのアードベッグ ガリレオをいち早く楽しんで下さい」と語った。
続いてタリスカー蒸溜所長マーク・ロッホヘッド氏は「私の場合島から島への旅で、もちろん島の規模としては大違いですが…とても素晴らしい機会です。ぜひタリスカーをいろいろ試して下さい」、
紅一点のラガヴーリン蒸溜所長ジョージー・クロフォード氏は「初めての来日が叶いました。私にとっての宝物は人との出会いや新たな経験です。素晴らしい国で素晴らしい人々に会えることを楽しみにしています」と語った。
最後にディアジオ社グローバル・モルト・アンバサダー、ドナルド・コルヴィル氏 から「今日はディアジオ社の非常に多彩なモルトを揃えておりますので、いろいろテイスティングしてお好みの1本を見つけて下さい」と挨拶があった。
その後、10月1日発売となる「アードベッグ ガリレオ」の先行テイスティングが行われた。このウイスキーはアードベッグ蒸溜所が宇宙実験に参画したことを記念した限定商品で、1999年ヴィンテージのマルサラワイン樽熟成、バーボン樽熟成のヴァッティングで、日本をはじめとする戦略市場のみでの発売となる。こちらをサーブしたのが下画像の宇宙飛行士。ウイスキー業界初の宇宙実験としてすでに話題となっているだけでなく、味わいもまた十分に実力派。
ホールでは4つの蒸溜所ごとのブースで主力商品をサーブ。そのブースでウイスキー評論家・土屋守氏と蒸溜所マネージャーたちのミニトークショーも行われた。
3種類のウイスキーをブラインドテイスティングし、銘柄を当てるクイズコーナーもあり、来場者を大いに楽しませた。これは会場に用意された回答シートに記載された十数種類の銘柄の中から選択式で選ぶもので、会場で供されるウイスキーの中に回答が有るため、比較しながら見つける事も出来るのだが、その難しさに頭を抱える来場者の姿も見られた。
また、ウイスキーの風味をあらわす素材を揃えたユニークなディスプレイとともに幅広いラインナップのシングルモルトが並んだ。
同時にフードマッチングセミナー、秘蔵コレクションの展示、限定品の試飲が別フロアで行われ、各スペースで異なる盛り上がりを見せていた。
蒸溜所マネージャーたちもフレンドリーに来場者と語り合い、つくり手とウイスキーファンの心地よい交流の場となった「MHD グランド モルト テイスティング 2012」。次回の開催も楽しみなイベントとなった。