「ブラックニッカ　リッチブレンド」新発売

March 15, 2013

ブラックニッカ」ブランドに11年ぶりに新商品が登場する。3月26日発売開始を前に行われたアサヒビール株式会社の新商品発表会に伺った。

昨年は初の欧州限定商品「ニッカカフェグレーン」の発売開始や、大々的にアメリカ市場への進出を果たすなど、海外市場でこの2年間に約2倍の売上成長を見せているニッカウヰスキー。国内でも精力的に新商品でのニュースタイルを提案する。

皆さんご存知の「ブラックニッカ」が誕生したのは1965年。本格1級ブレンデッドウイスキーとして発売された。本格ウイスキーを気軽に楽しめることでブランドが浸透し、1997年には「ブラックニッカ　クリアブレンド」が登場。こちらはノンピートのモルトを主軸にしており、クセのないクリアな味わいから爆発的な人気になった。2007年・2011年のボトルデザインリニューアルを経て、家庭でも飲食店でもスッキリ軽快なハイボールのベースとして愛されている。

ウイスキーを楽しむ人が増え、それぞれの嗜好も多様化する今、多くのウイスキー愛好家の要望に応えるため、芳醇なコクと華やかな香りが楽しめる、ワンランク上の「ブラックニッカ　リッチブレンド」がリリースされるのだ。
この「ブラックニッカ　リッチブレンド」はハイボールでウイスキーを楽しむライトなウイスキードリンカーへ、さらなるステップアップとしてロックで楽しむスタイルをおすすめしている。特徴としては、宮城峡のノンピート、ライトピートモルトを主体としながら、余市のヘビーピート原酒も使用しているため、香りに複雑さがある。さらにキーモルトにシェリー樽熟成の原酒を使用することで、甘やかで濃厚な味わいを実現。重厚感のあるモルトとバランスをとっているのはニッカウヰスキー自慢のカフェグレーン。これがふわりと軽やかな、華やぐ香りを与えている。樽香もよくのっておりボリューム感がある。同じ「ブラックニッカ」を冠するが全く異なるタイプということは、すぐに分かるだろう。
加水してみると驚くほどの甘さが開き、ロックでもその甘さとコクのバランスが崩れることなく、じっくりと味わうことができる。試行錯誤を繰り返し完成まで約2年かかったというこのウイスキーは、ニッカならではのブレンディング技術の妙が確かに感じられる。
度数は40度で、この芳醇なボディとしっかりしたアルコール感なら「入門編」といわず、飲みなれた方でも十分にハウスボトルとして楽しめるだろう。手軽な価格でありながら、なんとも贅沢なブレンデッドウイスキーだ。