「ゼロから始めるウイスキー入門」発売
3月14日、株式会社KADOKAWAから発売となった書籍「ゼロから始めるウイスキー入門」をご紹介する。
新たなウイスキー入門書が発売となった。ウイスキー評論家 土屋守氏監修による「ゼロから始めるウイスキー入門」である。土屋氏は言わずと知れた著名なウイスキー評論家であり、数多くのウイスキーに関する書籍を手掛けている。
内容は、4章に分かれており、まず第1章では「いまさら聞けないウイスキーのギモン」として、そもそもウイスキーがどのような酒であるかという点から始まる。ビギナーがどのようなウイスキーから銘柄を選べばよいか、ウイスキーを買う場合に良い店を見分けるコツなどをアドバイスしている。また、ウイスキーのつくりも簡潔にまとめられており、非常に分かりやすい。
第2章ではスコッチウイスキーについて掘り下げる。
各地域別に代表銘柄やその味わいの特徴などが紹介されている。それぞれの蒸溜所のエピソードや薀蓄も盛りだくさんで、「なるほど!」と思うことも多数。たとえば「ラフロイグ」ではそのピーティーな個性、蒸溜所名の由来や英国王室御用達のエピソードなどに加え、仕込み水やモルティングについてなど、通でも興味深い内容だ。シングルモルトだけでなく、ブレンデッドも「押さえておきたい銘柄」を紹介し、十分な情報で網羅している。
第3章は、スコッチ以外のウイスキーを紹介。アメリカン、アイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズといった、いわゆる「世界の五大ウイスキー」のそれぞれの特色とともに説明している。ジャパニーズウイスキーの説明では、日本のウイスキーの幕開けから、世界で高く評価される近年の動向までが語られ、「まずはジャパニーズウイスキーから」という人にとってはとても役に立つだろう。
最後の第4章では、ウイスキーの楽しみ方の紹介だ。さまざまな飲み方を知り、自分の好みを追求していく、ステップアップの章となっている。
スタンダードな飲み方から、ウイスキーカクテル、フードとのマリアージュ方法も分かりやすい図解で説明。さらにテイスティング用語なども土屋氏ならではの明確な表現で解説されており、ウイスキーを深く知っていくうえで必要な知識もまとめて覚えられる。
最後にはバーで披露したくなるようなウイスキートリビアも掲載されている。ウイスキー好きなら押さえておきたいちょっとしたネタ、またウイスキーがまだ良く分からない友人にも興味を持ってもらえるような気軽なトピックが盛り込まれている。
まさに書名の通り「ウイスキーの知識がゼロ」の方でも、この1冊を読み終える頃には、基礎から薀蓄まで備えたウイスキー通になっていることは間違いない。
「ウイスキーは好きだけど、基本がよくわからない」「もっとウイスキーを知りたい」人には最適の入門書である。
もちろんすでにウイスキーの楽しみ方を良く知っている人にも、十分に楽しめる内容となっている。詳細な内容は、ぜひ手に取ってじっくりと読んでいただければと思う。
書名:ゼロから始めるウイスキー入門 【単行本】総ページ数:191ページ
出版社: KADOKAWA/メディアファクトリー (2014/3/14)
監修:土屋 守
発売日: 2014/3/14
価格:1,300円 (税別)