Modern Malt Whisky Market2012 レポート
今年で7回目となったModern Malt Whisky Market。昨年に引き続き秋葉原UDX内の「アキバスクエア」にて盛大に催された。その模様をレポート。
会場内は熱気が溢れていたが、過剰なほどの騒がしさはない。皆熱心にブース内スタッフからの説明に聞き入ったり、試飲カップ内のウイスキーを比較したり、また和やかに談笑している。一般の方から業界関係者まで、幅広い層がこの場に集まっているようだ。
主催社である三陽物産株式会社の鳥井親一社長にお話を伺った。「おかげさまで年々活気づいてきています。こうしてご来場者様を見ていると、若い方が本当に増えました。これからも盛り上がる市場だと思います」と鳥井氏。
「弊社の場合ですと、ウイスキーの販売の中でシングルモルトの比率がとても伸びています。本日も高額なプレミアムウイスキーを購入される方が驚くほど多く、本格志向の方が増えている証ですね。」
ご自身もテイスティングをされたか尋ねたところ、「先ほどいろいろと試飲して回ってみましたら、バニラ香のあるものが多いですね。女性に好まれる味わいものが多く、幅広くお楽しみいただけるのではないでしょうか。」と、ウイスキーファンの笑顔があふれる会場内を見て、嬉しそうに答えてくれた。
会場は蒸溜所・インポーターのブースがぐるりと囲む形になっており、中央には入場券についている特別試飲券でプレミアムウイスキーをどれでも1杯試飲できるコーナー、このイベントで購入できるボトルがディスプレイされているスペースがある。また三陽物産一押しのジン「ヘンドリックス」のジントニックを提供する「リフレッシュコーナー」もあり、きゅうりのスライス入りという英国スタイルのジントニックを楽しむ姿も。
どのブースもにぎわっている。来場者の生の声に触れることができ、出展社スタッフは満足そうだ。
「今日は平日の午後にもかかわらずたくさんの方が来場され、新商品についての感想なども得られて良かった。」と、ある出展企業のスタッフは語る。
また来場者からは「最近は涼しくなってきたのでウイスキーが一層美味しい。」「新商品がいち早く試飲できて嬉しい!」などの声が聞かれた。
通常のウイスキーイベントと異なるのが、卸販売をしている三陽物産ならではの利点を生かしたウイスキーの販売だ。この日限りの特別価格や数量限定品などがずらりと並ぶ。
一番の高額商品はダンカンテイラーのマッカラン1969(126万円!)、こちらは本日先行販売で日本に1本だけ入ってきたもの。今後も数本ではあるが入荷するとのこと。
また山崎50年(105万円)、ボウモア1957(22万円)をはじめとするウイスキー好きなら目を見張るようなウイスキーが購入可能となり、実際に開場して間もなく完売となった。
今回の来場が叶わなかったウイスキーコレクターは、ぜひ次回ご参加いただければと思う。