194号 テイスティングコメント 【前半/全2回】

November 6, 2023

from Issue 194

テイスティング:ベサニー・ワイマーク、クリストファー・コーツ


世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

アイル・オブ・ラッセイ ツーリズム・デスティネーション・オブ・ザ・イヤー・リリース    52.0%

  • 蒸溜所名: アイル・オブ・ラッセイ蒸溜所
  • 地域: アイランズ
  • 価格帯: £71-120
  • 入手可能場所: 英国

ベサニー・ワイマークSCORE8.1

香り
最初はバーベキューで焼いたハルーミチーズやカツレツのような匂い。スモーキーなクミンに、かすかなホットペッパーソース。シードルビネガー、スグリ、フラットブレッドのトースト、ベシャメルソースのようにクリーミーな香ばしさ。
口当たりは、ミディアムボディ。ヨードを思わせるピート風味が、ピーマンのような苦味を伴って現れる。ベイクドチーズケーキとキャラメルソース。さらにフラットブレッド、クミンシード、エクストラバージンオリーブオイルなどを思わせる風味もある。
フィニッシュ
余韻は長い。草のようなピート香が先導する後味。スパイシーな温かみは消えてゆく。
コメント
香りで期待はマックスに。水を加えることで、アカフサスグリやラズベリーのような香りが引き出される。

クリストファー・コーツSCORE8.5

香り
ユーカリ、テレビン油、メンソール、木を燃やした煙。エンジンオイル、革製品、タルトタタン。キャラメルビスケット、チェリーベイクウェル。生のアンズとグレープジュース。トフィーソースを思わせる匂い。
口当たりはフルボディ。酸味のある青リンゴ、熟したバナナ、白ブドウ、マンダリンオレンジ。強烈なまでに甘酸っぱい果実味が、フルーツの盛り合わせを思い起こさせる。オーク材の煙で燻したフルーツ、パプリカ、心地よいかすかなゴムの香り。レモンライム味の飴玉。
フィニッシュ
余韻は長く、メスカルにも似た青っぽいアガベを思わせる後味。
コメント
力強いフレーバーとピート香が融合したマスタークラス。個人的には、文句なしに美味しい。



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