196号 テイスティングコメント 【後半/全2回】

February 7, 2024

from Issue 196

テイスティング:ベサニー・ワイマーク、クリストファー・コーツ


世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

スモーキンスタッグ 8年  8年  47.8%

  • 蒸溜所名:
  • 地域: ハイランド
  • 価格帯: £71-120
  • 入手可能場所: 英国

ベサニー・ワイマークSCORE8.4

香り
マンゴー、パイナップル、カンタロープメロン、生の唐辛子を思わせる香り。ココナッツクリーム、インスタントコーヒーの粉、スポンジケーキの生地。
口当たりはミディアムボディ。サーモンのバーベキュー、焦がしたネギのほのかな苦味。各種トロピカルフルーツの風味がメドレーのように続く。乾燥ココナッツ、モカコーヒー、クロテッドクリームなどを思わせる感触。
フィニッシュ
余韻は長い。インスタントコーヒーと穏やかな炭の香りを思わせる後味。
コメント
ピートの効いたウイスキーの中でも、甘くフルーティーな側面を強調したウイスキー。

クリストファー・コーツSCORE8.6

香り
チェリーパイ、タイヤのゴム、芝刈りなどを思い起こさせる匂い。梅酒と柚子。マスコバド糖と糖蜜のタルト。エンジンオイルや肉を連想させるかすかなミネラル感。
口当たりはフルボディで、蝋のような感触がある。森の果実、ヨード、ワセリンのリップクリーム、ダークチョコレート。焼いたひまわりの種や、砂糖漬けにした柑橘類の皮を思わせる風味。黒豆、プンパニッケル(ドイツの黒パン)、トフィーの土台などの印象がある。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアム。赤リンゴの芯を思わせる後味が残る。
コメント
昔ながらの風味が、現代的に再解釈された労作。巧みにつくり込まれた香味がとても印象的。



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