WBA2013 ワールド・ビア・アワード2013結果発表

September 27, 2013

世界各地のビールの中から「世界一のビール」を決めるワールド・ビア・アワード(WBA)。
ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)を開催する英国パラグラフ・パブリッシング社によるビールの世界的コンペティションだ。
4段階のステージにわたる厳しい審査の結果、今年の「世界最高峰ビール」が決定、本国との同時発表(英国時間27日14時)となった。

残念ながら国産ビールが世界ナンバーワンとはならなかったが、わらび座 田沢湖ビール「ラオホ」がワールド・ベスト・フレーバードビールを、箕面ビール「インペリアルスタウト」がワールド・ベスト・スタウト&ポーターをそれぞれ受賞し、8つあるうちの2つのカテゴリーで世界最高峰に輝いた。
全8カテゴリーの受賞ビールの中から1つえらばれる世界ナンバーワン「ワールド・ベスト・ビール」には、チェコのプリマートル・ヴァイツェンビアが選ばれた。

ワールド・ベスト・ビール
World’s Best Beer
ピヴォ・ナホト プリマートル・ヴァイツェンビア
<チェコ共和国> 5.0%
Pivovar Náchod Primator Weizenbier

 

カテゴリー別受賞銘柄は以下の通り。

ワールド・ベスト・ダークビール
World’s Best Dark Beer
マルールブルワリー マルール12 <ベルギー> 12%
Malheur Brewery  Malheur 12

 

ワールド・ベスト・フレーバードビール
World’s Best Flavored Beer
わらび座 田沢湖ビール ラオホ  <日本> 7.5%
Warabiza Tazawako Beer Rauch

 

ワールド・ベスト・ラガー
World’s Best Lager
シャープスブルワリー シャープス・コーニッシュピルスナー
<イギリス> 5.2%

Sharp’s Brewery Sharp’s Pilsner

 

ワールド・ベスト・ペールエール
World’s Best Pale Beer
メゾン・ド・ブラッセリー テュ <ベルギー> 5.4%
Maison de Brasseur Thou

 

ワールド・ベスト・サワービール
World’s Best Sour Beer
ブルワリ・リンデマン リンデマン オールド・クリーク・キュベ・ルネ
<ベルギー> 6.0%
Brouwerij Lindemans Lindemans Old Kriek Cuvee Rene

 

ワールド・ベスト・スペシャリティビール
World’s Best Specialty Beer
ル・トゥル・デュ・ディアブル  ラ・ブレテューズ・ブラッサン・スペシアル
<カナダ> 7.3%

Le Trou du Diable La Bretteuse Brassin Special

 

ワールド・ベスト・スタウト&ポーター
World’s Best Stout & Porter
箕面ビール インペリアルスタウト <日本> 8.5%
Minoh Beer Imperial Stout

 

ワールド・ベスト・ウィートビール
World’s Best Wheat Beer
ピヴォ・ナホト プリマートル・ヴァイツェンビア <チェコ共和国> 5.0%
Pivovar Náchod Primator Weizenbier

 

今回の審査を行ったアドリアン・ティアニー・ジョーンズ氏は
「シャープス・ピルスナーがラガー部門で勝ち残ったことは称賛に値する。英国のラガー の品質はもはや馬鹿にされるものではないということだ。さらに、チェコのプリマートルのヴァイツェンがワールドベストになったというのも非常に興味深い。ヴァイツェンの本家であるドイツの隣国であり、さらにチェコではこのカテゴリーのビールが生産はほぼ途絶えたと思われていたのだ。ベルギービール2種は各カテゴリーで独特の強さを発揮した。フランスとカナダの文化を備えたル・トゥル・デュ・ディアブルにもお祝いを述べたい。さらに日本のビールが2つのカテゴリーで最高峰となったことは、日本のクラフトビールが世界中の優れたビールと肩を並べただけでなく、それをも超えられる存在となったことを証明している
とコメントしている。
本年は30か国 以上の国から600に上る銘柄のエントリーがあり、非常に厳しい審査となったとパラグラフ・パブリッシング社。

WBAの審査は全てブラインド(銘柄名・材料などの情報を審査員に知らせず行うテイスティング方式)で行われ、4段階のステージから構成される(右表参照)。
ビール業界の評論家・専門家などが審査員となり、あらゆるスタイルのビールを公平・正当に評価するためのシステムをとっている。
アジア、アメリカ、ヨーロッパの各地域にて、カテゴリー内でさらに細かく分けられたスタイル別予選となる第1ステージを行う(例:ラガーカテゴリー内ではピルスナーやダークラガーなどのスタイルに分けられる)。ここで勝ち残ったビールは地域別のベストスタイル受賞となり、第2ステージに進む。
第2ステージでは各地域から勝ち進んできたベストスタイルビールを競わせる。ここでワールド・ベスト・スタイルが決定、第3ステージへ進出となる。
第3ステージではワールド・ベスト・スタイルをカテゴリーごとに審査、そこで最終的に各ワールド・ベスト・カテゴリーが決定。
さらに第4ステージでは、8つのカテゴリー別ワールド・ベストを総合的に審査、ついに世界ナンバーワンが選ばれるのである。

ワールド・ベスト・スタイル(第2ステージ)の受賞銘柄(国産)は以下の通り。

【ダークビールカテゴリー】
ワールドベスト・バーレイワイン 
World’s Best Barley Wine
瓢湖屋敷の杜ブルワリー スワンレイクバーレイ Swan Lake Barley
【フレーバードビールカテゴリー】
ワールドベスト・スモークド 
World’s Best Smoked
田沢湖ビール ラオホ Tazawako Beer Rauch <ワールド・ベスト・フレーバードビール受賞>
【ラガーカテゴリー】
ワールドベスト・ドッペルボック 
World’s Best Doppelbock
富士桜高原麦酒 さくらボック Fujizakura Heights Beer Sakura Bock
ワールドベスト・ジャーマンペール World’s Best German Pale
富士桜高原麦酒 ピルス Fujizakura Heights Beer Pils
【ペールビールカテゴリー】
ワールドベスト・アンバー 
World’s Best Amber
瓢湖屋敷の杜ブルワリー アンバースワンエール Amber Swan Ale
ワールドベスト・IPA World’s Best IPA
サンクトガーレン YOKOHAMA XPA SanktGallen YOKOHAMA XPA
ワールドベスト・インペリアルIPA World’s Best Imperial IPA
箕面ビール W-IPA Minoh Beer W-IPA
ワールドベスト・ケルシュ World’s Best Kölsch
田沢湖ビール ケルシュ Tazawako Beer Kolsch
【スタウト&ポーターカテゴリー】
ワールドベスト・インペリアル 
World’s Best Imperial
箕面ビール インペリアルスタウト Minoh Beer Imperial Stout <ワールドベスト・スタウト&ポーター受賞>

また、同時に行われたラベルアワードでは、
ワールドベスト・ラベルデシューツ ザ・ディシデント(アメリカ)、
アジア地区でのアジアズ・ベスト・ラベル富士桜高原麦酒 ラオホが獲得した。

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