余市蒸溜所

1918年スコットランドに単身留学、ウイスキーづくりを学んだ竹鶴政孝が1934年に創設。「寒冷地で適度に湿度のある気候風土、良質な水があり、豊富なピート（草炭）層があること。さらに大麦の産地であり、樽材になる木や蒸溜に必要な石炭がある土地」そのすべての条件を備えたのが余市であった。

余市蒸溜所でもっとも特徴的なことは、現在ではスコットランドでも見ることのなくなった伝統的な石炭による直火焚き蒸溜が行われている点。スコットランドでは石炭による直火蒸溜は環境への配慮から2006年から段階的に減らし現在では見られなくなったが、余市では環境調査と設備投資により環境への影響を減らし、この伝統的な手法を継続してる。

また、ポットスチルに注連縄が施されているのは、竹鶴政孝の実家が日本酒の造り酒屋であったため。貯蔵庫の床は土間敷きで適度な湿度が保たれるよう設計されており、寒冷な気候も手伝って本州の蒸溜所の原酒に比べゆっくりと熟成が進むと言われている。
余市ウイスキーの特徴はリッチでハイランドのよう、ピーティでとても力強く男性的な味わいにあるが、日本の他の蒸溜所と同じようにローランドスタイルからハイランドスタイル、ひいてはアイラスタイルまで幅広いスタイルのウイスキーをつくることができる設備を備えているのも特徴だ。

ニッカの特筆すべき品質は、ウイスキーマガジンの2001年度ブラインドテイスティングでベスト・オブ・ザ・ベストに最高得点で選ばれたり、ウイスキー評論家ジム・マーレイの言葉によれば「余市蒸溜所はジャパニーズウイスキーの王冠に施された宝石ではなく、王冠そのものだ！」という言葉にはっきりと現れている。

【主な製品】
シングルモルト余市
シングルモルト余市　10年
シングルモルト余市　12年
シングルモルト余市　15年
シングルモルト余市　20年
竹鶴　12年
竹鶴　17年
竹鶴　21年
竹鶴　35年
フロムザバレル
鶴　17年
ニッカ　ザ　ブレンド
ニッカ　ゴールド＆ゴールド

【蒸溜所所在地】
住所：〒046-0003　北海道余市郡余市町黒川町 7-6
電話番号：0135-23-3111（電話受付時間9：00〜17：00）
営業時間：10:00 〜 17：00
休業日：年末年始（12月25日~1月7日）・工場休業日（臨時休業あり）

ウェブサイト

過去の記事

ガイドツアーのご案内

ご案内係がウイスキーの製造工程やニッカウヰスキーの歴史などを丁寧にご紹介します。

所要時間……約60分（ウイスキー製造工程のご見学＋試飲）
ご案内時間……9:00～12:00、13:00～最終回16:00
ご案内人数……10名様以上でガイド付き見学をご希望のお客様は、事前にお電話等でご予約ください。

※見学施設は17:00まで開放しております。ガイドご案内終了後も、見学施設をご自由にご見学できます。 フリーの蒸溜所見学 ガイドマップを見ながら自由にご見学ができます。
※ご来場時に「工場見学パンフレット」をお配りしています。パンフレット内のガイドマップをご覧になりながら、ご自由にご見学ください。
見学時間……9:00～17:00

交通手段

最寄り駅：JR余市駅

東京駅 ―JR山手線　所要時間0:05 →
浜松町駅 ―東京モノレール　羽田空港行き 所要時間0:20 →
羽田空港駅 ―徒歩 所要時間0:05 →
羽田空港　― 飛行機 所要時間1:30 →
新千歳空港 ―徒歩 所要時間0:10 →
新千歳空港駅 ―JR快速エアポート　小樽行き 所要時間1:15 →
小樽駅 ―JR函館本線　倶知安方面行き　所要時間0:25→
余市駅 ―徒歩 所要時間0:05 → 余市蒸溜所

所要時間 約3～4時間
合計費用 約36,000円

【電車でお越しの場合】
●JR新千歳空港駅～JR余市駅（約1時間半）
●JR札幌駅～JR余市駅（約1時間）
●JR小樽駅～JR余市駅（約30分）
※JR余市駅からは、徒歩約2～3分です。 ただし、小樽から余市までの列車本数はあまり多くありませんので、ご注意ください。

【お車でお越しの場合】
●札幌から国道5号線を西に約50km、余市町に入り国道5号線の大川十字街交差点を 左折、600ｍ程進み余市駅前交差点を右折してすぐの場所です。

【バスでお越しの場合】
●JR小樽駅から余市蒸溜所へ
JR小樽駅前→JR余市駅前
※倶知安／岩内／美国／余別／余市梅川車庫行きをご利用いただけます。

【駐車場収容台数】
お問い合わせください。

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カテゴリ: 蒸溜所情報