ISC2014 最終結果発表

July 18, 2014

イギリスで開催される世界的な酒類コンペティションであるISCにおいて、新たにジャパニーズウイスキーの輝かしい歴史が刻まれた。

先日の「ISC2014 速報」にて、5月1日に誕生した世界の5大ウイスキーを網羅する唯一のメーカー「ビーム サントリー社」の製品から、18銘柄が金賞を受賞したことをお伝えした。

例年セレモニーでは、各カテゴリーの金賞受賞銘柄のなかから、さらに優れた1アイテムを最高賞「トロフィー」として表彰している。
7月16日に行われた本年度のセレモニーで発表となったのは、ウイスキー部門では「響21年」「ノブ クリーク シングルバレル リザーブ(※日本未発売)」、さらにウオツカ部門でジャパニーズウオツカAo(アオ/アメリカ向けライスウオツカ※日本未発売)」が「トロフィー」を受賞した。

受賞した「響21年」は昨年に引き続きトロフィー(最高賞)を獲得しているだけでなく、本年のWWA2014においてもベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキーに選ばれている。まさに日本のブレンデッドウイスキーの極みと言えるだろう。

また、「ノブ クリーク シングルバレル リザーブ」は日本未発売のため国内で味わうことは難しいが、これを機会に日本で楽しめる「ノブ クリーク」もぜひ楽しんでいただきたい。
「ノブ クリーク」はジムビーム社がつくるスモールバッチバーボン。禁酒法時代の後にブッカー・ノウ氏が「本物のバーボンを取り戻したい」とデザインしたものだ。力強くフルフレーバー、メープルシュガーのような甘みが特徴の、非常にバーボンらしいバーボンである。こちらも次の機会にじっくりご紹介しよう。

また、サントリー酒類株式会社は、高品質で多彩な製品を生み出したメーカー(ディスティラー)の中から1社だけに贈られる賞「ディスティラー オブ ザ イヤー(Distiller of the Year)」を受賞。3年連続で計4回、「世界一の蒸溜所(を有する企業)」と認められたのである。世界中にひしめき合う蒸溜業者のなかでのこの栄誉、まさに快挙というほかはない。

今回の受賞について、ビーム サントリー社チェアマン兼CEOであるマット・シャトック氏は、「サントリー酒類株式会社のスピリッツ事業との年内統合を目指し、ウイスキーのグローバルリーダーを担うビーム サントリー社にとって、今回の受賞は、2つの企業に脈々と受け継がれてきた伝統や品質に対する真摯な姿勢、そして卓越したウイスキーづくりの技術を反映したものと、大変意義深く受け止めています」とコメント。

ビーム サントリー社として新たなステージを迎えるにあたって、非常に幸先の良い幕開けとなった。新体制のもと、サントリーブランドのウイスキーが世界各地で楽しめる日も遠くないだろう。そのときには、人々は世界最高賞を受賞したウイスキーとして畏敬の念とともにボトルを手にする…ジャパニーズウイスキーは、すでにその域に達しているのだ。そしてこれからはジムビームをはじめとするバーボンももっと身近になるだろう。ウイスキー天国ニッポンに乾杯!

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