スペイサイドのシングルモルトウイスキーを代表する「ザ・マッカラン」。見事な総合力を見せつける人気商品が、再び数量限定で発売される。

文:WMJ

 

スコッチウイスキーの王国と呼ばれるスペイサイドで、1824年以来の長い伝統を誇る「ザ・マッカラン」。ハロッズウイスキー読本で「シングルモルトのロールスロイス」と評されたラグジュアリーなウイスキーブランドである。

マッカランがつくるシングルモルトウイスキーは、その品質の中心にシェリー樽熟成を据えることで他のブランドと一線を画している。世界中のコレクターによる一貫した高評価は、他の追随を許さない熟成樽へのこだわりが導き出したものだ。

アメリカンオーク材でシェリー樽を自社製造している唯一のウイスキー蒸溜所だ。ケンタッキー州で伐採と自然乾燥を済ませた樽材をスペイン南部に輸送し、ヘレスで樽に組み上げる。その後はヨーロピアンオーク樽と同様、シェリー酒でシーズニングされてからスコットランドへ送られてマッカラン蒸溜所のスピリッツで満たされる。

ひとたび樽詰めされたスピリッツは、ザ・マッカランの名に相応しい品質になるまで静かに時を待つ。アメリカンオークのシェリー樽は、甘いソフトな香りや新鮮なフルーツを感じさせる原酒を育て、複雑な香味の一要素となる。 樽材の調達から一連の流れを管轄する「マスター・オブ・ウッド」の重責は、2012年以来スチュアート・マクファーソン氏が担っている。

 

三位一体のブレンドを味わう

 

このたび日本で数量限定発売されるのは、複雑な樽の組み合わせで熟成した「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」だ。シェリー酒でシーズニングしたアメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽、そしてバーボンを熟成したアメリカンオーク樽という3種類の樽で熟成された原酒をマリッジさせた香り高いウイスキーである。

若々しいアメリカンオークの個性から、熟成されたヨーロピアンオークの特性までを組み合わせることで、極めて複雑な味わいが生まれる。そこに高級なバーボンウイスキーの蒸溜所から直輸入したバーボンバレルの熟成原酒を加えることで、ココナッツや柑橘系のフルーツ香が溶け込んでくる。明るい色と甘さは、アメリカンオークの影響を示唆する特徴だ。

それでは実際に中身を味わってみよう。色はリッチなストローゴールド。香りはバニラ、メロン、レモンなどの印象が繊細に融合している。口に含むとミディアムボディで、レモン、バニラ、軽く焼いたオーク材、ナツメグなどの風味がバランスよく共演。後味ではメロン、パパイヤ、スパイシーなオーク香などの余韻が続く。

この「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」は、旧「ザ・マッカラン ファインオーク12年」の伝統を受け継ぐものだ。これまでの繊細な滑らかさをそのままに、新しい名称とパッケージデザインでコレクションの重要な一角を占めている。今年5月に続いて、ウイスキーファン待望の数量限定発売が実現した。

昨年より新しい蒸溜所も稼働し、どこまでも非凡なウイスキーづくりを進化させるマッカラン。3種類の原酒が融合した唯一無二のフレーバーを楽しんでみたい。

 


ザ・マッカラン トリプルカスク12年

容量:700ml

希望小売価格:7,000円(税別)

アルコール度数:40%

発売日:2019年9月24日(火)

数量限定

 

※価格は販売店の自主的な価格設定を拘束するものではありません。

新発売の「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」をはじめ、スペイサイドが誇るシングルモルト「ザ・マッカラン」の歴史、製法、商品情報が満載の公式ブランドサイトはこちらから。

 

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