アイコンズ・オブ・ウイスキー 2025【第2回/全4回】

3月 31, 2026

「アイコンズ・オブ・ウイスキー(以下IOW)」は、ウイスキー業界に貢献してきた人々への祝福。ノミネートから地域ごとの最高賞を選び、最終的な投票で今年の世界一を決める。第2回は、さまざまな形でウイスキーの魅力を世界に広めている功労者たちをご紹介。


キャンペーンイノベーター・オブ・ザ・イヤー

ラグ蒸溜所(スコットランド)

2019年に開業したラグ蒸溜所は、アラン島における明確な目的意識のもとで建設された。蒸溜所が打ち出した初めての包括的なキャンペーンは、映像、デジタル、店頭、屋外広告、体験型イベントなど多岐にわたって展開されることになった。印象的なモノクロ写真がウイスキーの魅力を引き立て、蒸溜所や島の音だけを素材に制作されたオリジナル楽曲が上質な雰囲気を引き立てる。リズミカルなナレーションは、エレン・レントンが担当した。

入賞

  • ディスティラリー291(アメリカ)
  • 崃州シングルモルトウイスキー(中国)
  • アルタウス・ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー(インド)
  • ミシル蒸溜所(アイルランド)
  • サリヴァンズコーヴ蒸溜所(オーストラリア)

ブランドイノベーター・オブ・ザ・イヤー

提供:IPLパッケージング

M&H蒸溜所(イスラエル)

M&H蒸溜所は2013年に創業して以来、絶え間ない革新を余儀なくされてきた。イスラエル初のシングルモルト蒸溜所として出発したが、現在のところイスラエル国内にはスピリッツ蒸溜に関する法律がほとんどなく、ウイスキーの法的な定義も皆無だ。極端に低い標高や温度差などの得意な気候条件も相まって、M&Hは独自かつ自主的な方法でウイスキーづくりを発展させている。

入賞

  • ディスティラリー291(アメリカ)
  • 叠川蒸溜所(中国)
  • ゴダワン173コレクターズエディション/ディアジオ・インディア(インド)
  • ジェムソン(アイルランド)

インディペンデントボトラー・オブ・ザ・イヤー

ザ・ハートカット(イングランド)

ジョージー・ベルとファブリツィオ・レオーニの夫婦が2023年に設立したザ・ハートカットは、グローバルなビジョンに満ちた独立系ボトラーだ。特定の国のウイスキーに焦点を当てているボトラーが多いなかで、ザ・ハートカットはいま世界中でつくられているウイスキーの全貌を見据えようという意欲にあふれている。老舗ブランドから新進気鋭のメーカーまで、あらゆる風味、スタイル、産地にわたるウイスキーを網羅したポートフォリオ。今年もそんなリリースの積み重ねで、真に多様なウイスキーの多様性を示してくれた。

入賞

  • ロスト・ランタン・スピリッツ(アメリカ)
  • アンフォロー(中国)
  • トゥースタックス・アイリッシュウイスキー(アイルランド)
  • ブレイブ・ニュー・スピリッツ(スコットランド)

クーパレッジ・オブ・ザ・イヤー

カスクノリア(スペイン)

カスクノリアは、樽製造の新たな黄金時代の最前線に立っている。伝統的な技術と何世代にもわたって磨き上げられた手法が、現代で最も先見の明があるウイスキーメーカーの新しいニーズや理想と融合しているのだ。カスクノリアは家族経営の樽工房であり、現在は2代目が事業を率いている。洋樽業界における品質、革新、そしてサステナビリティへの新たな取り組みを主導する存在だ。

入賞

  • 蓬莱市沃林橡木桶公司(中国)

クーパー・オブ・ザ・イヤー

ガー・バックリー/アイリッシュ・ディスティラーズ(アイルランド)

ガー・バックリーは、5代続く樽職人の一家に生まれた。今から50年前、亡き父ドミニク・バックリーの指導のもとで、アイリッシュ・ディスティラーズでの見習いに入る。それ以来、同社で樽職人としての長いキャリアを積んできた。先代の樽職人たちから代々受け継がれてきた実践的な見習い制度によって技術を習得し、何世紀にもわたるアイリッシュウイスキーの熟成に貢献してきた実績は傑出している。

入賞

  • 唐成義/高密市新成橡木桶(中国)
  • ラファエル・カベージョ/カスクノリア(スペイン)
  • ヒュー・マクマレー/グラスゴー・ディスティラリー・カンパニー(スコットランド)

アメリカンウイスキー・ブランドアンバサダー・オブ・ザ・イヤー

提供:マクラーレン・パッケージング

マット・レイ/サゼラック(アメリカ)

サゼラックにおけるマーケティングチームの一員として、マット・レイは情報発信、アドボカシー、製品開発などの幅広い役割を担っている。過去12ヶ月間にわたって、レイは卓越したリーダーシップ、創造性、そして世界的な影響力を発揮してきた。教育やメンターシップの貢献も大きく、注目度の高いイベントでブランドのリーチを大幅に拡大させている。主要な国際フェスティバルから小規模なセッションまで、驚くほど幅広い活動でポテンシャルを発揮した。

入賞

  • ドリンク・ウィズ・アンバー(アメリカ)
  • ニーラジ・パンディット/ジョン・ディスティラーリーズ(インド)

アイリッシュウイスキー・ブランドアンバサダー・オブ・ザ・イヤー

提供:マクラーレン・パッケージング

ベヴィン・オライリー/ティーリング(アイルランド)

ホスピタリティ業界で14年以上の経験を持つベヴィンは、ウイスキー業界でのキャリアを2013年にダブリンで始めた。そして活気あふれるホスピタリティの世界と、アイリッシュウイスキーの豊かな伝統という2つの情熱を見出すことになった。その後もベヴィンは着実にキャリアを積み上げ、アイリッシュウイスキー業界においてダブリンで最も有名な一人として評判を築く。ティーリング・ウイスキーに加わってからも、ブランドのアドボカシープログラムに活力を吹き込んで変革をもたらしている。

入賞

  • ジャニス・スノードン/ブッシュミルズ・アイリッシュ・ウイスキー(イングランド)

ワールドウイスキー・ブランドアンバサダー・オブ・ザ・イヤー

提供:マクラーレン・パッケージング

ローランド・ン/小正嘉之助蒸溜所株式会社(日本)

嘉之助蒸溜所のブランドアンバサダーとして、ローランド・ンは世界市場におけるジャパニーズウイスキーの存在感をさらに前進させた。嘉之助蒸溜所は、小正醸造が140年にわたって受け継いできた焼酎づくりの伝統をもとに、精緻な発酵、蒸溜、熟成の技術を応用してウイスキー製造に乗り出した。スコットランドの伝統を尊重しつつ、その独自なアプローチでウイスキーの既成概念にも挑んでいる。

入賞

  • アヌプ・バリク/ラディコ・カイタン(インド)
  • レオ・ジャン(中国)

スコッチウイスキー・ブランドアンバサダー・オブ・ザ・イヤー

提供:マクラーレン・パッケージング

ギャリー・ミルズ/ロッホローモンド・グループ(スコットランド)

ギャリー・ミルズは、2014年のロッホローモンド・グループ設立直後から同社に入社し、およそ10年の歳月が経過した。これまでにゲイリーは、25名からなるロッホローモンドのチームにとって不可欠な一員となった。数々のブレンデッドウイスキーを発売し、グループが保有する3つの著名なシングルモルトブランドにおいても素晴らしいラインナップの開発やアワードの受賞に貢献している。

入賞

  • コライ・カーン・オゼドミル/ホワイト&マッカイ(アメリカ)
  • ナンシー・ワン(中国)
  • ローハン・ジェルキー/サントリー・グローバル・スピリッツ・インディア(インド)
  • ブライ・シンプソン/モエ・ヘネシー(カナダ)

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