アイコンズ・オブ・ウイスキー 2025【第1回/全4回】

3月 30, 2026


今年で第24回目を迎えた「アイコンズ・オブ・ウイスキー(以下IOW)」は、ウイスキーマガジンの発行元でもある英国パラグラフ・パブリッシング社主催の世界的なコンテスト。「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」が製品としてのウイスキーを対象とするのに対し、IOWは世界のウイスキー業界に著しい貢献を果たした企業、蒸溜所、人物、チームなどを表彰する。2026年の受賞者を全4回に分けてご紹介。


ディスティラー・オブ・ザ・イヤー

提供:グレンケアン

カバラン(台湾)


カバランにとって、サステナビリティはブランド価値を長期的に支える基盤だ。環境への取り組みが、一貫した高品質につながるからだ。亜熱帯気候でウイスキーをつくるカバラン蒸溜所は、環境への負荷を軽減し、社会的責任を実践し、健全なガバナンスなどをウイスキー製造の実務に組み込んでいる。責任ある運営が、イノベーションと成長を確固たるものにする。独自のウイスキー製造と戦略的な市場展開を通じて、カバランはワールドクラスのウイスキーとして成長を続けている。

入賞

  • ヘブンヒル・ブランズ(アメリカ)
  • 叠川蒸溜所(中国)
  • ABDマエストロ・プライベート・リミテッド(インド)
  • ミドルトン蒸溜所(アイルランド)
  • グレンオード蒸溜所(スコットランド)

マスターディスティラー/マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー

提供:ブリンディアーモ

マイケル・ディスーザ/ジョン・ディスティラーズ(インド)


ジョン・ディスティラーズでの輝かしい33年の在職期間を通して、マイケル・ディスーザはインドでもっとも影響力のあるウイスキーのつくり手として名を馳せた。ワールドウイスキーの世界において、インド産シングルモルトの進化を形作った功績は広く認められている。その生涯にわたるウイスキー製造への献身と卓越した技術は、ジョン・ディスティラーズの伝統を強固にしただけでなく、インディアンウイスキーの存在感を高めることにもつながった。

入賞

  • クリス・フレッチャー/ジャックダニエル(アメリカ)
  • 蘇家輝/烟台鸿峪(中国)
  • アレックス・チャスコ/ティーリング・ウイスキー(アイルランド)
  • クリス・トムソン、ラーク蒸溜所(オーストラリア)
  • カルム・フレイザー/グレンファークラス蒸溜所(スコットランド)

クラフトプロデューサー・オブ・ザ・イヤー

提供:ヘルマン

コペンハーゲン蒸溜所(デンマーク)


コペンハーゲン蒸溜所は、ウイスキー製造の全工程が敷地内で完結する都市型クラフト蒸溜所だ。有機栽培された地元デンマーク産の穀物を100%使用し、伝統と革新を融合させた哲学で運営されている。かつて北欧で栽培されていた穀物品種も復活させ、真のテロワールを追求したウイスキーが生み出される。独自に樽をシーズニングし、ハンガリー産のオーク新樽をはじめとするユニークな樽材も使用。独特な微気候に抱かれた貯蔵庫で、革新的な熟成プロセスを実践している。

入賞

  • チャタヌーガ・ウイスキー蒸溜所(アメリカ)
  • 凌雲ウイスキー蒸溜所(中国)
  • キロウェン蒸溜所(アイルランド)

クラフトディスティラー/クラフトブレンダー・オブ・ザ・イヤー

グレアム・マカロニー/マカロニーズ(カナダ)

スピリッツ製造において8年以上の経験を持つ高度な技能をグレアム・マカロニーは、カナダでアイリッシュスタイルのウイスキーを製造する名手だ。現地カナダでの原材料の選定から最終的な樽の選定までを管轄し、精緻なブレンディングを通したハウススタイルの確立や製品の品質維持に至るまで、ウイスキー製造のあらゆる工程を担当している。

入賞

  • オーウェン・マーティン/エンジェルズ・エンヴィ(アメリカ)
  • 高朗(アラン・ガオ)/瀏陽高朗蒸溜所(中国)
  • ダミアン・ラファティ/タイタニック・ディスティラーズ(アイルランド)
  • アラスデア・デイ/アイル・オブ・ラッセイ蒸溜所(スコットランド)
  • クリス・フレッチャー/ジャックダニエル(アメリカ)

サステナブルディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

提供:IPLパッケージング

アービキー蒸溜所(スコットランド)


アービキーにとって、サステナビリティは単なるマーケティング用のスローガンではない。それは生産者の考え方に深く根差した哲学で、あらゆる意思決定の土台となる。畑の土壌管理からグラスに注がれるスピリッツの香味に至るまで、アービキー蒸溜所は自然環境を尊重し、生物多様性を支え、革新的な技術を推進する手法を駆使することにとよってワールドクラスのウイスキーを生産している。

入賞

  • ヘブンヒル蒸溜所(アメリカ)
  • 雲拓シングルモルトウイスキー蒸溜所(中国)
  • ジョン・ディスティラーリーズ(インド)
  • ティーリング蒸溜所(アイルランド)
  • ヒンリヒセン農場蒸溜所(ドイツ)

ディスティラリーマネージャー・オブ・ザ・イヤー

協賛:マクラーレン・パッケージング

アリス・ピアソン/コッツウォルズ蒸溜所(イングランド)


アリス・ピアソンは、2017年にコッツウォルズ・ディスティラリーに入社。それ以来、同社がイングランドを代表するウイスキーメーカーのひとつへと成長する上で不可欠な役割を果たしてきた。最初は蒸溜所長補佐としてキャリアをスタートし、2025年には生産部長に就任。拡大を続ける蒸溜所の施設で、ウイスキーの製造、樽の管理、貯蔵庫の管理、ボトリングなどの全工程を統括している。

入賞

  • テリー・バラード/ジャクソン・パーチェス蒸溜所(アメリカ)
  • エディソン・チャオ/雲拓蒸溜所(中国)
  • タニガイナタン・S/ジョン・ディスティラーズ(インド)
  • ジェイム・ジョーダン/アイリッシュ・ディスティラーズ(アイルランド)
  • ポリー・ローガン/トーモア蒸溜所(スコットランド)

ビジターアトラクション・オブ・ザ・イヤー

アイル・オブ・ラッセイ蒸溜所(スコットランド)


アイル・オブ・ラッセイ蒸溜所のビジターツアーは、単なるツアーをはるかに超えた没入型の体験を提供してくれる。そのおかげで、蒸溜所は周囲を代表する最高の観光地として注目されるようになった。ラッセイ島は、卓越した自然美と豊かな地質に恵まれている。この環境を活かし、蒸溜所は新世代のウイスキー製造しながら、ハイランド特有のあたたかなおもてなしを融合させたウイスキー観光で際立っている。

入賞

  • ローズ・ウイスキー・ハウス(アメリカ)
  • 崃州蒸溜所(中国)
  • ザ・グッド・クラフト・カンパニー・フレーバー・ラボ/ディアジオ・インディア(インド)
  • タラモアデュー・ビジターエクスペリエンス(アイルランド)
  • 若鶴酒造(日本)

シングルエステート・オブ・ザ・イヤー

ヒンリヒセン農場蒸溜所(ドイツ)


ヒンリヒセン農場蒸溜所(ドイツ)は、1630年に遡る歴史を持つ独立した家族経営の農場であり、真のシングル・ファーム・ウイスキーを生産している。農場は、ユネスコ世界遺産であるワッデン海国立公園の中心部、フェール島のダンサムに位置している。穀物の播種からウイスキーの瓶詰めまで、すべての工程が当農場で行われている。瓶詰めされた製品として初めて、農場から出荷されるのだ。

入賞

  • ミンデン・ミル(アメリカ)

地区別の候補者も含めたアイコンズ・オブ・ウイスキーの全容はこちらから。

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