134号 テイスティングコメント【後半/全2回】
from Issue 134
テイスティング:クリス・グッドラム、ジョエル・ハリスン
世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。
※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。
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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。
およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。
推奨ボトル
テイスターが判定したポイントの規定によってRecommendedもしくは Editors Choice が毎号決定します。
※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。
ロンバード ジュエルズ・オブ・スコットランド ブローラ 1982 カスク#876 46.1%
- 蒸溜所名: ブローラ蒸溜所
- 地域: ハイランド
- 価格帯: -181
- 入手可能場所: 全世界
ジョエル・ハリスンSCORE9.6
- 香り
- スモーク香が、夏のフルーツや核果の香りと完璧な調和を見せている。リンゴの香りが立ち上り、うっとりするほど滑らかなスモーク香に包まれる。紛れもない長期熟成のしるし。しかしスピリッツがやつれた感じはまったくない。
- 味
- 舌の先に甘味。中央にオークのスパイス。奥にスモーク。ブリテン島本土でおこなわれていた、戦前のウイスキーづくりを髣髴とさせる。
- フィニッシュ
- 完璧なまでにドライでスモーキー。ほんの少し熟成しすぎたら、別物になっていただろう。
- コメント
- ただ素晴らしいの一言。スモーク、ヒース、フルーツの風味が組み合わさった、戦前スタイルのウイスキー。
クリス・グッドラムSCORE9.2