172号 テイスティングコメント 【後半/全2回】
from Issue 172
テイスティング:ロブ・アランソン、クリストファー・コーツ
世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。
※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。
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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。
およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。
推奨ボトル
テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。
※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。
レッドブレスト 21年 21年 46.0%
- 蒸溜所名: ミドルトン蒸溜所
- 地域: アイルランド
- 価格帯: £121-180
- 入手可能場所: 全世界
クリストファー・コーツSCORE8.4
- 香り
- 英国風クリスマスプディングとピニャコラーダ。ミルク入り麦芽飲料とジンジャーブレッド。ほとんどラムのようにトロピカルな香りがあり、それがシリアルやクローブの甘い香りとバランスをとっている。ミルク、フルーツ、ナッツが入ったチョコレートバーの匂いもする。
- 味
- 甘く、酸味もあり、ほんの少しだけスパイシー。最初はクリーミーだが、香りで感じたトロピカルな風味が戻ってくる。このフルーツ風味にはほとんど酸味がなく、ほとんど瞬時にハチミツのようn甘味とバランスをとっている。穏やかなタンニンが立ち上がり、かすかにオールスパイスの風味を感じさせる。どんどん飲みたくなるような味わい。
- フィニッシュ
- トロピカルな風味が持続する。やがてタンニンを強めながらドライに霧散してゆく。
- コメント
- しっかりとした出来栄えで、ゆっくり味わいタイプのウイスキー。
ロブ・アランソンSCORE8.9