189号 テイスティングコメント 【後半/全2回】

March 22, 2023

from Issue 189

テイスティング:ベサニー・ワイマーク、クリストファー・コーツ


世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

ティーリング ブラックピッツ ビッグスモーク カスクストレングス    56.5%

  • 蒸溜所名: ティーリング蒸溜所
  • 地域: アイルランド
  • 価格帯: £71-120
  • 入手可能場所: アイルランド

ベサニー・ワイマークSCORE8.4

香り
黒焦げになった塩バタートースト。ガレージにある油まみれの布や、少し薬っぽい匂いがある。糖蜜酒やフレッシュなバニラポッドの香り。
口当たりはミディアムボディ。甘くマリネされた豚肉と、モモのスライスをバーベキューで焼いたような味わい。マンゴーのような味に、かすかな唐辛子とスモークしたパプリカの風味も加わっている。その後から、メープルシロップ、ミルクチョコレート、カシスコーディアルなどの味わいも現れる。
フィニッシュ
余韻の長さはミディアム。パチパチと音を立てて燃える焚き火の中で、まだモモとパイナップルが焼けているような印象の後味。
コメント
スモーク香と甘味のバランスは称賛に値する。個人的には、一晩中でも飲んでいられそうな味わいのウイスキー。

クリストファー・コーツSCORE8.2

香り
バターたっぷりのクロワッサン、フィロ生地(未発酵)のペストリー、工作用粘土などを思わせる匂い。ヨード、タラゴン、ユーカリなどの印象もある。洋ナシのコーディアル。エルダーフラワーワイン。ヒース、ハリエニシダ、生のオレガノ。
口当たりはライトボディ。スモークサーモン、クリームチーズ、ブリヌイなどの繊細な風味。洋ナシとエルダーフラワーのコーディアル。焼いたサワードゥとたっぷりのバター。どことなく酵母のような風味がある。オレガノを漬け込んだオリーブオイル。時間が経つにつれて、イラクサ茶、生のブルーベリー、ハチミツなどを思わせる味も立ち上がる。
フィニッシュ
余韻は長い。スモークサーモンのような後味がいつまでも続く。
コメント
フレッシュで興味をそそる味わいのウイスキー。アルコール度数の高さをうかがわせるニュアンスがある。



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