アイコンズ・オブ・ウイスキー 2020【第2回/全3回】

April 13, 2020

「アイコンズ・オブ・ウイスキー(以下IOW)」は、ウイスキー業界に貢献して貢献してきた人々への祝福。ノミネートから地域ごとの最高賞を選び、最終的な投票で今年の世界一を決める。第2回は、バーとブランドコミュニケーションの分野でウイスキー業を躍進させたアイコンたちをご紹介。


 


 

バー・オブ・ザイヤー(複数店舗)

セブン・グランド・バーズ(アメリカ)

セブン・グランドのバー各店は、もともと素晴らしいカクテルで知られるようになった。だが現在は、他にもたくさんの強みがある。ライブミュージック、ビリヤード、プライベートパーティー用のスペース、そして最新式のドリンク配達システムを完備したバーとして、最先端のバー体験を提供。さらにセブン・グランドはメンバーシッププログラムの「ウイスキー・ソサエティ」を主宰し、ウイスキー業界のエキスパートたちを交えた教育や実験の機会を設けている。

 
入賞

  • セブン・グランド・バーズ(アメリカ)
  • スピーキージー・グループ(オーストラリア)
  • ザ・マーケット・バー・グループ(アイルランド)
  • スティル・ファン・バー・グループ(中国)
  • チョーク・パブ・グループ(スコットランド)

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    バー・オブ・ザイヤー(ホテル)

    ザ・タック・ルーム/アデア・マナー(アイルランド/アデア)

    タックルームは、世界屈指のウイスキーと素晴らしい料理の組み合わせが楽しめるホテルバーだ。美しい環境のなかで、思う存分にゆったりとウイスキーが楽しめる雰囲気が約束されている。アデア・マナーでは、世界中から収集した100本以上のレアボトルのコレクションを誇っており、極上のアイリッシュウイスキー数種類をテイスティングできるなど特別な体験が用意されている。

     
    入賞

  • エボルブ・スピリッツ・バー/マックキュー01ホテル(オーストラリア/ホバート)
  • 1515バー/シャングリラホテル(中国/上海)
  • ザ・タック・ルーム/アデア・マナー(アイルランド/ダブリン)
  • アレグザンダーズ・バー/ホテル・グランド・ブルターニュ(ギリシャ/アテネ)
  • アードシールホテル(スコットランド/キャンベルタウン)

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    バー・オブ・ザイヤー(単一店舗)

    ジャック・ローズ・ダイニング・サルーン(ワシントンDC)

    ジャック・ローズは、常に時代の先端を走っている。5種類のバー空間を備え、樽出しで提供するウイスキーが週替りでおすすめ銘柄として紹介されているのが画期的だ。まさしくウイスキーマニアを満足させる場所のひとつであり、思いつくようなウイスキーならほとんどあるといってもいいだろう。ウェブサイトのカウンターによると、現在ストックとして所有しているウイスキーは2687本。量よりも品質を重んじるウイスキーバーとして、極めてユニークなウイスキー体験を提供する。

     
    入賞

  • ジャック・ローズ・ダイニング・サルーン(アメリカ/ワシントンDC)
  • ウイスキー&エールメント(オーストラリア/メルボルン)
  • バブル・バー(中国/北京)
  • 37 ドーソンストリート(アイルランド/ダブリン)
  • アロハ・ウイスキー・バー(日本/東京)
  • ボン・アコード(スコットランド/グラスゴー)

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    バー・マネージャー・オブ・ザ・イヤー

    フランク・マーフィー/ザ・ポットスティル(スコットランド)

    フランク・マーフィーがザ・ポットスティルの店長として働き始めたのは2003年後半のこと。だが2010年にオーナーのケン・ストーリーが亡くなると、このウイスキーファンに愛される名店を正式に引き継いだ。それ以来、フランク・マーフィーは店の伝統である家族経営を守り、みずからの家族ぐるみでバーを運営している。グラスゴーでも指折りのバーであるザ・ポットスティルは、今日も世界中のウイスキー700本以上を常備して来客を待っている

     
    入賞

  • アンドリュー・アンダーソン/バルコネス・ディスティリング(アメリカ)
  • ジム・ラファティー/ザ・ディラン・ウイスキー・バー(アイルランド)
  • デービッド・ツジモト/アロハ・ウイスキー・バー(日本)
  • フランク・マーフィー/ザ・ポット・スティル(スコットランド)

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    バーテンダー・オブ・ザ・イヤー

    キャッシュ・ボーレン/ハーバーダッシャー(アメリカ)

    キャッシュ・ボーレンは、バー業界の最先端で10年以上の経験がある。「ハーバーダッシャー」を訪ねたことのある人なら、バーテンダー・オブ・ザ・イヤーの受賞を驚いたりはしないだろう。サンノゼのバーシーンに革新的なカクテルの波をもたらそうという意欲を燃やし、キャッシュ・ボーレンはこの店をオープンさせた。そも目標は、見事に実現されたように見える。素晴らしいカクテルだけでなく、独自のクラブ「ブートレッガーズ・ウイスキー・シンジケート」を設立。ユニークなウイスキーのテイスティングイベントを積極的におこない、マニアックなウイスキーファンの輪を広げている。

     
    入賞

  • キャッシュ・ボーレン/ハーバーダッシャー(アメリカ)
  • アレックス・ダーレンバーグ/ミョルナー(オーストラリア)
  • アーロン・フレミング/ケルティック・ウイスキー・バー(アイルランド)
  • オルソン・ペレイラ/フーチ(インド)

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    ブランドイノベーター・オブ・ザ・イヤー

    提供:ウエストロック

    アイリッシュ・ディスティラーズ(アイルランド)

    ジェムソンのように揺るぎないブランドの成功によって、アイリッシュウイスキーの世界でも確固たる地位を築いてきたアイリッシュ・ディスティラーズ。名声に胡座をかくこともできそうなものだが、そうしないところがイノベーターたる所以である。常に変化を求めているように見えて、ウイスキーの品質だけは決して変わらない。いつも新境地を模索して前に進み、ウイスキーづくりの技量と魅力を新規市場に紹介し続けている。小規模な蒸溜所も備えたことで、実験的な新しいマッシュビルやスピリッツの開拓も容易になった。今後の動向からも目を離せない。

     
    入賞

  • バルコネス・ディスティリング(アメリカ)
  • ロックフォート蒸溜所(オーストラリア)
  • アイリッシュ・ディスティラーズ(アイルランド)
  • ブティックウイスキー(イングランド)
  • アイル・オブ・アラン・ディスティラーズ(スコットランド)

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    キャンペーンイノベーター・オブ・ザ・イヤー

    アードベッグ蒸溜所/マスターズ・オブ・スモーク(スコットランド)

    アードベッグのキャンペーン「マスターズ・オブ・スモーク」は、バーテンダーたちをピートのスモーク香が漂う「黒く美しき魂」の世界へと導く教育的なプログラム。フェノールの背後にあるスモーク香の科学や、カクテルに使用することで深まる新たな味覚の可能性についても掘り下げた。参加したバーテンダーたちは、クリエイティブな洞察や直感によって心機一転。そのスモーク香のパワーによって、各自のバーでかつてない独創的な体験を提供することができるようになったのである。

     
    入賞

  • ブレッケンリッジ蒸溜所(アメリカ)
  • ドリンクラブ(中国)
  • クロナキルティー(アイルランド)
  • スリーシップス・ウイスキー(南アフリカ)
  • アードベッグ蒸溜所(スコットランド)

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    アドバタイジングエージェンシー・オブ・ザ・イヤー

    TBWAダブリン(アイルランド)

    TBWAはみずからを撹乱者と呼んで憚らない。いつも革新的で大胆なアプローチを模索し、前向きな変化を起こすために努力を続けているからだ。全世界で323社のエージェンシーと提携しながら、現状維持に抗う反骨精神をいかんなく発揮。数々のプロジェクトで、大きな成功を収めてきた。小さなプロジェクトから、あらゆるチャンネルを駆使した大キャンペーンまで、さまざまなスケールの依頼に応えられる機動力も高く評価されている。
     
    入賞

  • TBWAダブリン(アイルランド)

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    デザインエージェンシー・オブ・ザ・イヤー

    提供:マクラーレン・マッケージング

    ストレンジャー&ストレンジャー(スコットランド)

    ストレンジャー&ストレンジャーのモットーは、「周囲に合わせて小さくまとめるな、大きく飛び出して突き抜けろ」。パッケージのデザインでも、企業や商品のブランディングでも、この方針はもれなく適用されている。安価なスーパーマーケットのプライベートブランドから最高級のプレミアムスピリッツまで、あらゆる商品のPR、ボトル、ラベルなどのデザインを手掛るデザイン会社だ。

     
    入賞

  • 51エッグズ(アメリカ)
  • MKデザインズ(アイルランド)
  • ストレンジャー&ストレンジャー(スコットランド)

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    PRエージェンシー・オブ・ザ・イヤー

    スペイ(スコットランド)

    新設されたエディンバラ支社とスペイサイドの本社を拠点に、積極的な活動を展開しているスペイ。スコットランドの多彩な業界を対象として、最高のPR業務をクライアントに提供すべく設立されたエージェンシーだ。同社はスコットランドの農村部における雇用の創出にも力を入れている。現在も極めて多様な業界に貢献しているが、特に有名なのはウイスキー業界における目覚ましい業績。ブラウン・フォーマン傘下のシングルモルトウイスキーブランドであるベンリアック、グレングラッサ、グレンドロナックのPR活動は特に高く評価されている。

     
    入賞

  • ボルトPR(アメリカ)
  • スペイ(スコットランド)

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    コミュニケーター・オブ・ザ・イヤー

    ベッキー・パスキン(イングランド)

    ベッキー・パスキンは、10年以上前から飲食業界のご意見番として第一線で活躍している。ウイスキーマガジンやスコッチウイスキー・ドット・コムなどのウイスキー専門メディアにも精力的に執筆。あらゆるドリンク関係のメディアで、信頼の置けるコメンテーターとしての地位を確立した。2017年に、ベッキー・パスキンはハッシュタグ「#OurWhisky」で新しい世界的なキャンペーンを主導。ウイスキー業界とファンの多様性を包摂する画期的な活動を共同創設者として展開した。

     
    入賞

  • ウイスキー&ウィズダム(オーストラリア)
  • フィオナン・オコナー/グラスアパート(アイルランド)
  • ベッキー・パスキン(イングランド)
  • クリス・ホワイト(スコットランド)

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    地区別の候補者も含めたアイコンズ・オブ・ウイスキーの全容はこちらから。

     
     

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