142号 テイスティングコメント【後半/全2回】
from Issue 142
テイスティング:ローラ・フォスター、マーク・ニュートン
世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。
※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。
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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。
およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。
推奨ボトル
テイスターが判定したポイントの規定によってRecommendedもしくは Editors Choice が毎号決定します。
※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。
XOP オルトモア1990 25年 54.4%
- 蒸溜所名: オルトモア蒸溜所
- 地域: スペイサイド
- 価格帯: -181
- 入手可能場所: 全世界
マーク・ニュートンSCORE8.7
- 香り
- ダムソン、チョコレート、リベナ虫歯予防ドリンク、アカフサスグリ、クランベリーソース。エルダーベリー。とてもジャムっぽい香りで、ねっとりとしたメープルシロップのような甘味も感じる。新品の革張りチェスターフィールドソファ、インク、家具用つやだしワックスなどを感じさせるクラブ室の匂い。
- 味
- 極めて濃厚なフレーバーを、実に見事なバランスでまとめている。ブラックチェリー、アカフサスグリ、ややカビのようなエルダーベリーソースの風味。アッサム紅茶とジャムのタルトに、シガーが添えられている。トマトパッサータ。ナツメグ。
- フィニッシュ
- 香りが終わらない。いや、ジャム、腰のあるコショウのような風味、タバコ、カビのような匂いはやがて終わる。だがそれまでの余韻はとても長い。
- コメント
- 完全に魅了された。シェリー熟成のウイスキーが好きなら(私もそうだ)、このバランスは絶妙。他のウイスキーとは少し違う。
ローラ・フォスターSCORE8.2