119号 最新テイスティング【後半/全2回】

May 1, 2015

from Issue 119

テイスティング:アナベル、クリス


英語版119号から、ウイスキーマガジンのテイスターが評価した11本のボトルをご紹介する。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

ザ・ウイスキー・エクスチェンジ クライヌリッシュ 1995 17年1995  17年  48.0%

  • 蒸溜所名: クライヌリッシュ蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • 価格帯: £25-70
  • 入手可能場所:

アナベルSCORE8.9

香り
オレンジの花、焼いた黒砂糖を振りかけたグレープフルーツ。ゼリーとサフラン、かすかに銅貨。
様々な果物の皮とエキゾチックなスパイス。樟脳と一緒に木の箪笥にしまわれたモヘアの上着を思い出させる。
フィニッシュ
リッチで、ツイードのように包み込む舌触り。
コメント
温かさと香り高さがちょうどよくバランスを取っている。熟成がもっと長いように感じる。

クリスSCORE8.8

香り
鋭いが軽い土や年を経たオーク、かすかにスミレを伴って洗練されたアロマ。軽い蜂蜜、オレンジジュース、アプリコットや白っぽい果物。開くまで少し時間がかかるが、一度開くと古いオークの大鋸屑や生き生きとしたバニラなどの複雑さを見せ、非常に魅力的。
味はかなりはっきりとして、粉っぽいタンニンやかすかにシトラス、アプリコット、バニラで開いていく。加水が必要、それによってオイルやハーブっぽい香りが現れる。
フィニッシュ
口いっぱいに広がり、とても長い余韻。
コメント
良い熟成を経た、好ましい1本。


 

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