【速報】 WWA2015・「ホール・オブ・フェイム」・IOW2015 最終結果発表

March 20, 2015

本年度の「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」、「ホール・オブ・フェイム」、「アイコンズ・オブ・ウイスキー2015(IOW)」が発表となった。第一報をお届けする。

3月19日(現地時間)、ロンドンのウォルドーフ・ヒルトン・ホテル ウイスキーライヴ・ロンドン前夜祭にて、8つのワールドベスト・ウイスキーが発表となった。

ジャパニーズウイスキーからは、ニッカウヰスキー竹鶴17年ピュアモルトが「ブレンデッドモルト・カテゴリー」において3度目の世界最高賞「ワールドベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を受賞。
「竹鶴」ブランドでは通算7度目の受賞であり、2007年のWWA初開催以来最多の最高賞受賞記録を更新した。
ジャパニーズウイスキーは初開催以来常に世界最高賞を受賞しており、世界の5大ウイスキーの中でもスコットランドに次ぐ受賞率の高さを誇っている。

また、台湾のウイスキーメーカー 「カバラン」が初めて「ワールドベスト・シングルモルトウイスキー」を受賞。アジアのウイスキー業界の成長と水準の高さを物語る結果となった。

結果は以下の通り。

また、同時に「ホール・オブ・フェイム」IOW最終結果も発表となった。

ウイスキー業界の功労者を顕彰する「ホール・オブ・フェイム」には、サントリースピリッツ株式会社にてウイスキーづくりの最高責任者であるチーフブレンダーを15年務め、昨秋に退任した現名誉チーフブレンダー 輿水 精一氏が選出され、殿堂入りを果たした。
同賞の受賞は日本ウイスキー業界初となり、輿水氏がジャパニーズウイスキー界において多大な貢献をし、「響」をはじめとする素晴らしいブランドを築き上げた功績に対して贈られた。輿水氏は2007年にも「ウイスキーアンバサダー・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされている。
今回殿堂入りした8人のスペシャリストは以下の通り。

WWAがウイスキーそのものを評価するのに対し、IOWウイスキー業界に多大な貢献をしたメーカー、蒸溜所、人物、小売店などを表彰するために2003年に設立された。
各12部門の審査は、業界内より提出された膨大なノミネートから、「スコットランド」「アメリカ」「その他の地域」の各部門の最優秀賞を選出。その後、3部門の中から投票によって世界最優秀の受賞者が決定される。

今回、サントリースピリッツ株式会社 山崎蒸溜所「世界で最も素晴らしいウイスキーづくりを体感できる蒸溜所」として「ウイスキービジターアトラクション・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
「世界でも稀有な、多彩なウイスキーづくりのこだわりを丁寧に説明」「有料試飲ではそれらの違いを感じられる原酒のテイスティングが可能」「ウイスキーの楽しみ方を学べる特別な経験を提供」といった点に加え、スタッフの知識やホスピタリティなども高く評価され、受賞に至った。ジャッジは、ウイスキーづくりのみならず、消費者への啓蒙活動にも大きく寄与している点を評価し、今後も更なる活躍を期待するメーカーと位置付けている。
同蒸溜所は2006年にも日本企業として初めて「ビジターセンター・オブ・ザ・イヤー」(現在は名称を変更)、2010年にはサントリー社として「ウイスキーディスティラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。
IOA2015 受賞者一覧はこちら。

WWA、「ホール・オブ・フェイム」、IOWの詳細については後日授賞式の様子とともにご紹介するので、どうぞお楽しみに。

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