ニッカブランドのプレミアムスピリッツが新登場

May 23, 2017

ニッカウヰスキーの伝統と技術から、革新的なプレミアムスピリッツが誕生する。新登場の「ニッカ カフェジン」と「ニッカ カフェウオッカ」は、ともに連続式蒸溜機「カフェスチル」がつくり出す特別なフレーバーが最大の魅力だ。

文:WMJ

 

プレミアムスピリッツへの注目が急速に高まるなか、ニッカウヰスキーが6月27日に新商品「ニッカ カフェウオッカ」と「ニッカ カフェジン」を発売する。

樽熟成をしないホワイトスピリッツが、ウイスキーメーカーであるニッカとどのような関係があるのだろう。その鍵を握るのが、半世紀以上にわたってニッカのブレンデッドウイスキーを支えてきたカフェ式連続式蒸溜機(カフェスチル)である。

カフェスチルは、1830年頃にイーニアス・カフェが開発した連続式蒸溜機の通称だ。ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝が、グレーンウイスキー生産のために導入したのは1963年のこと。当時すでに旧式とされていた2塔式のカフェスチルを選んだ理由は、「本物のおいしさ」へのこだわりであった。純度や効率を重視する新式に比べ、カフェスチルは原料由来の香りや成分が残って個性的な味わいに仕上がる。生産効率を犠牲にしてでも、原料の風味を品質に活かすことが竹鶴の最優先事項だったという訳である。

世界的にも希少なカフェスチルは、1999年に西宮工場から宮城峡蒸溜所に設備が移転された後もニッカの屋台骨を支えてきた。華やかな風味は、世界的な品評会で高く評価される 「カフェグレーン」や「カフェモルト」でも実力を証明している。この伝統あるスチルが、今回はプレミアムスピリッツの分野でニッカの新境地を切り拓くことになったのである。

 

新しいプレミアムスピリッツをテイスティング

 

「ニッカ カフェジン」と「ニッカ カフェウオッカ」は、それぞれ異なるグレーン原酒の比率で緻密にブレンドされている。佐久間正チーフブレンダーがこだわったのは、「調和」と「フレッシュ感」。

新商品の味わいを紐解くため、ニッカウヰスキーの佐久間正チーフブレンダーが「カフェ」シリーズ4種のテイスティングセットを用意してくれた。

まずウイスキーファンにはおなじみの「カフェグレーン」と「カフェモルト」を味わってみる。どちらも、90度以上まで純化されたスピリッツとは思えないほど風味が豊かだ。このように原料の違いがはっきりわかるのが、カフェスチルの特徴であると佐久間氏が解説する。

いよいよ新発売される「ニッカ カフェウオッカ」のグラスに手を伸ばす。鼻を近づけると、穀物や華やかな花々を思わせる甘い香り。グレーン由来のコクや、バナナパフェのようにクリーミーな感触もある。そして口に含むと、うっとりするような甘味。カフェスチルで原料別に蒸溜した複数の「カフェ蒸溜液」を、緻密にブレンドした成果なのだと佐久間氏が教えてくれる。

「ブレンディングは試行錯誤を重ねました。カフェ蒸溜液本来の香味がしっかりと感じられるよう、あえて炭ろ過の程度も抑えているんです」

原料の風味を引き出した絶妙なバランスは、ニッカのウイスキーづくりで培われた技術の賜物だ。

もうひとつの「ニッカ カフェジン」は、こちらも複数のカフェ蒸溜液に3種類のジン蒸溜液をブレンドしてつくったスピリッツである。ジン蒸溜液は、山椒、ゆずなどの和柑橘、定番のジュニパーベリーをはじめとする11種類のボタニカルを3組に分けてカフェ蒸溜液に浸漬させ、山椒と和柑橘は減圧蒸溜器で、ジュニパーベリーなどは常圧蒸溜器で再蒸溜して取り出される。

グラスに注がれた「カフェジン」からは、ジンらしいジュニパーベリーの香りのほか、青々とした生山椒の刺激や、やわらかな和柑橘の香りが上品に立ち上がっている。佐久間氏に促されて口に含むと、スパイシーな山椒と柑橘の爽やかさがひときわ鮮やかに感じられた。

「カフェスチルらしいコクのある甘味と、ボタニカルの複雑なバランスを追求しました。中でも減圧蒸溜器で柑橘果皮蒸溜液をつくる製法はニッカの特許技術。蒸溜の温度が低いため、素材のフレッシュな風味が十分に引き出せるのが特長です」

 

特別なカクテルでプレミアム感が増大

 

2つのプレミアムスピリッツは、どちらもロックやストレートで十分に楽しめる品質を備えている。その一方で、カクテルベースとしての潜在力も計り知れない。銀座の名店「ガスライト」のバーテンダー、井口法之氏と高橋直美氏による4種類のカクテルを試飲してみた。

まず味わったのは、ウオッカマティーニの変種ともいえる「竹鶴マティーニ」。「カフェウオッカ」にモルトウイスキーの「竹鶴」を合わせたユニークなショートカクテルだ。佐久間正チーフブレンダーも、深みのある味わいに思わずうなる。

「ウイスキー由来の樽風味が、ドライベルモットの苦味を代替しています。カフェウオッカらしい、まろやかな酒質をうまく引き立てていますね」

また、隠し味に醤油を使用しているという「ブラッディマリー」は、「カフェウオッカ」の甘味とコクを最大限に活かした味わいだ。ここまで濃厚な「旨味」のあるブラッディマリーは体験したことがない。

プレミアムスピリッツの愉しみを広げてくれるのが、バーテンダーやミクソロジストのアイデアだ。スピリッツの潜在力を引き出すレシピも、次々と開発されていくことだろう。


ジンベースのカクテルは「ギムレット」から。「カフェジン」にフレッシュライムジュースをあわせたシンプルなレシピだが、味わいは極めてユニークだ。ライムの香りが寄り添うことで、山椒の風味が際立つところにミクソロジーの妙がある。

同じくジンベースの「アップルリレーション」は、「カフェジン」のボタニカルでもあるリンゴの果肉と果汁を贅沢に使ったフルーティなカクテル。ジンの繊細なスパイスとコクをアレンジした爽やかな風味だ。

「ニッカ カフェジン」と「ニッカ カフェウオッカ」は、今年9月から欧州と米国での発売も予定している。定評の高い「カフェグレーン」や「カフェモルト」とともに、「カフェ」シリーズの魅力をアピールしていくのがニッカウヰスキーの世界戦略だ。またプレミアムスピリッツだけでなく、定番の国産ジン・ウオッカブランド「ウヰルキンソン・ジン」「ウヰルキンソン・ウオッカ」も6月20日からスタイリッシュなボトルデザインにリニューアルされる。

今後もブームが続きそうなプレミアムスピリッツ市場。ウイスキーメーカーならではの卓越した味わいを、ニッカの新商品で体験してみよう。
 

ニッカ カフェジン  47%

ニッカ カフェウオッカ  40%

<以下共通>

容量     瓶700ml

発売日  2017年6月27日(火)

価格      オープン価格 *参考小売価格:4,500円(消費税別)

販売予定数量    各1,000箱(1箱=700ml×12本換算) ※発売後1年間

 

 

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