サントリーが「頂店ハイボール」の認定をスタート
ブームから10年以上が経ち、ますますファン層の広がりを見せるハイボール。飲食店では最高のハイボールが飲みたいという声に応え、今年からサントリーが認定制度をスタートしている。
文:WMJ
サントリーによると、2019年のウイスキー市場は前年比106%と堅調に成長している。2008年から始まったハイボールブームの勢いが、11年連続のプラス成長につながっているのは驚きだ。自宅や行楽で楽しむハイボール缶も前年比117%と大きな伸びを見せ、ユーザー層も若者や女性に広がりを見せている。
この流れにあわせ、サントリーは既存のブランドで高品質なハイボールを提案してウイスキー市場のさらなる拡大を図る予定である。2020年はすべての消費者接点で「より美味しいハイボール」を提案し続けるため、家庭で美味しく飲むコツの普及に努めながらハイボール缶も全製品をリニューアルする。
ブーム以降、ハイボールに対するイメージも年々変化してきた。2012年と2019年におこなわれた調査を比較すると、飲食店のハイボールを「美味しい」「食事に合いそう」と感じる消費者の割合が大幅な伸びを示している。サントリーにも「せっかくお店で飲むなら美味しいハイボールを飲みたい」「品質にこだわったハイボールと聞くと頼みたくなるし、お店にも通いたくなる」といった声が数多く寄せられている。
最高の飲用時品質を保証する認定制度
このような状況に応えるため、サントリーでは今年から新しい試みをスタートさせる。サントリースピリッツのウイスキー事業部長を務める鳥井憲護氏が説明する。
「業務用のハイボールで『飲用時品質』に徹底的にこだわった活動を進めていきます。その一環として始めるのが、『頂店ハイボール』という名の認定制度です」
飲用時品質へのこだわりを徹底しているお店を、サントリーが「頂店ハイボール」に認定する。2020年末までに、国内で認定2000店を目指すという。
この「頂店ハイボール」に認定されるための基準は7つある。「ジョッキは冷やす」「氷は山盛り」「レモンは先に軽くしぼる」「美味しいサントリーのウイスキーを使用する」「最強ガス圧の超炭酸を使用する」「ウイスキーとソーダの黄金費1:4を守る」「再適温1℃の冷たさで注ぐ」。以上の全条件をすべてクリアしたハイボール提供店が「頂店」の称号を獲得するのだ。
「頂店ハイボール」に必要なガス圧を備えた機材は、すでに3万店に配備されているという。「本当に美味しいハイボールを多くの人に楽しんでいただくのが目的。必要なのは私たちの情熱だけです」と鳥井氏は語った。
認定店にはバナー、ポスター、認定証、ロゴメダル、木札などを配布している。お酒が美味しい季節に向けて、いつでも美味しいハイボールが飲めるお店をチェックしておこう。2020年は「頂店ハイボール」の目印に注目だ。
ウイスキーで、人々の生活文化を豊かに。創業者鳥井信治郎の願いを継ぐサントリーのホームページはこちらから。
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