バーボンのロングセラー「アーリータイムズ」が起業家を応援
2019年4月にパッケージデザインを刷新したアーリータイムズ。「時代を拓く者たちに」というメッセージで、現代日本の起業家たちを応援する新しい取り組みをスタートした。
文:WMJ
バーボン党にはおなじみの「アーリータイムズ」が、今年の4月からパッケージを変更したことにお気づきの方も多いだろう。ボトルネックのPOPには「時代を拓く者たちに」というメッセージが添えられている。
ケンタッキーバーボンウイスキーのロングセラー「アーリータイムズ」の創業は1860年に遡る。エイブラハム・リンカーンが第16代大統領に選出された年であり、翌年にはアメリカが南北戦争に突入するという激動の時代だ。そもそも「アーリータイムズ」という名称は「昔ながらの製法(Early Times Method)」に由来し、開拓時代そのものを意味する言葉である。南部らしいフロンティアスピリッツとともに歩み、禁酒法などの苦境を乗り越えてきた歴史は今でもブランドの誇りだ。
先の見えない時代に新しい未来の扉を開けるのは、失敗を恐れない挑戦者たちだった。アサヒビールが、アーリータイムズのブランド価値を打ち出しながら、「時代を拓く挑戦者」を応援するコミュニケーション施策を開始した理由もそこにある。
アーリータイムズとタッグを組むのは、起業家支援企業のプロトスター(前川英麿社長)。まずは同社が運営する「起業LOG」(kigyolog.com)で、アーリータイムズとのタイアップページを開設する。ここで次世代の起業家たちを紹介するコンテンツを連載し、今年7月に創刊される日本初の起業家向けライフスタイルマガジン「JUMPSTART JAPAN」にも同様の記事が掲載される予定だ。
未来を切り拓く現代日本の挑戦者たち
プロトスターが支援する起業家の一人が、青森県弘前市の森山聡彦さんである。100年以上の歴史がある9.7ヘクタールの「もりやま園」でリンゴを栽培しながら、前例のない数々のチャレンジで生産性の向上に取り組んできた。
たとえば、果樹に「ツリータグ」をぶら下げて、1本ごとにQRコードで管理する手法もそのひとつ。業界初となる専用アプリ「Agrion果樹」を独自開発して、20品種が混在する農園の作業をスマート化した。さらには無用の長物とされてきた大量の摘果果(間引きで無駄になる未熟果)を原料にして高品質なシードルやジュースを生産し、国内のコンクールで数々の賞に輝いている。
同様の取り組みに弘前市内のリンゴ農家の20%巻き込めば、地域に56億円の付加価値をもたらして持続可能な産業に転換できると森山さんは語る。持参してくれた実際の摘果果は渋味と苦味が強かったが、この野性的な風味があるからこそ発酵を経てドライな口当たりに変化するのだ。アップルソーダも試飲してみたが、爽やかな酸味が驚くほど美味しい。
森山聡彦さんのような起業家精神あふれる人々のストーリーは、これから「起業LOG」や「JUMPSTART JAPAN」で次々と紹介されることになるだろう。
2018年度の実績を見ると、アーリータイムズは前年比115%と大きく売上を伸ばしている。かつてのバーボンブームを知る世代だけでなく、20代の若年層からも高く評価されているのが印象的だ。
蒸気機関車たちの時代から、情報技術が発達した現代まで、いつも無名の開拓者たちが新しい世界を切り開いてきた。アーリータイムズは、そんな夢と気概のあるビジネスパーソンたちを応援して、新しい日本の活力を生み出すサポートをしていく。
フロンティアスピリッツとともに歩み続けるバーボンウイスキー「アーリータイムズ」。その歴史や商品ラインナップを紹介したオフィシャルウェブサイトはこちらから。