ザ・グレンロセスが2種類の日本限定ボトルを数量限定発売
スペイサイドの伝統に根ざしながら、フロンティア精神にあふれたシングルモルトウイスキーで名高い「ザ・グレンロセス」。このたび発売される2種類の希少な日本限定ボトルは、「ヴィンテージ」と「ワイン」がキーワードだ。
文：WMJ
ザ・グレンロセスのボトルには、熟成年数ではなく製造年とボトリング年が表示されている。この最高級ワインにも通じるアプローチは、品質に対する矜持の表明だ。ブランド・ヘリテージ・ディレクターを務めるロニー・コックス氏によると、ヴィンテージとは、熟成感や風味が最上の状態に達したウイスキーのこと。ただ古いだけではなく、時代を越えて伝えられていく価値のあるものだけがヴィンテージの名に値する。
グレンロセス蒸溜所では、単一年の原酒だけでつくるシングル・ヴィンテージ商品でさえ全生産量のわずか2%に過ぎない。単一の樽だけを使用したシングルカスクのスペシャルリリースは、さらに希少な存在である。当然のことながらリリースの数量は限られており、一部はコレクターズアイテムのような存在になるのも宿命だ。
近年のザ・グレンロセスは、しっかりとした個性の原酒をベースにしながら、さまざまなタイプの樽熟成を取り入れた革新的なシングルモルトウイスキーを世に送り出している。伝統を重んじながら、型破りなアイデアで新たなフロンティアを目指す人々が楽しむシングルモルト。それがザ・グレンロセスというブランドの個性でもある。
英国最古のワイン商だからできた特別な熟成
今回発売となる2つの「ヴィンテージ 1992」は、ともに1992年に蒸溜し、2014年までアメリカンオーク樽で熟成させた原酒を、それぞれポートワインとフランスワインの樽でフィニッシュして2016年にボトリングされたもの。もともと単一の樽の原酒だけを使用したシングルカスク商品であり、樽出しのアルコール度数でボトリングしたカスクストレングスだ。長期熟成ながら、どちらもアメリカンオークらしいクリアで明るい色が印象的である。
「ザ・グレンロセス ワイン マーチャント ヴィンテージ 1992 ポート フィニッシュ」は、アメリカンオークのホグスヘッド樽で熟成し、英国最古のポートブランドであるワレ社のポートカスクでフィニッシュしている。1670年に創業したこのポートメーカーは、現在も100ヘクタールもの畑を所有し、華やかで繊細なポートワインを生産している。その樽由来の秋のフルーツの香りや、ほんのりとワインやルバーブのような感触もあり、口に含むとアップルパイや、ほどよい甘さのスグリ風味に満たされる。
もう一方の「ザ・グレンロセス ワイン マーチャント ヴィンテージ 1992 ワイン フィニッシュ」もまたアメリカンオークのホグスヘッドで熟成し、コート・デュ・ローヌ地方のシャトー・ド・ボーカステルのワイン熟成に使用された樽でフィニッシュしたもの。シャトー・ド・ボーカステルはシャトーヌフ・デュ・パプの名門中の名門と謳われ、フルボディでトリュフやスパイスも感じられる赤ワインが有名だ。洗練されたワインや砂糖がけのフルーツの香りがあり、味わいはエレガントかつフルーティで、キャラメルやインセンスキャンドルの感触もある。フィニッシュでは、豊かなオーク香が後を引く。
ワイン商としての信頼から生まれた大胆な表現が、日本限定品として味わえるのは国内のファンにとって嬉しい限りである。ただし「ポート フィニッシュ」は360本、「ワイン フィニッシュ」は297本という希少品だ。発売は2017年6月5日（月）だが、売り切れ必至なのでご予約はどうぞお早めに。
 ザ・グレンロセス ワイン マーチャント ヴィンテージ 1992 ポート フィニッシュアルコール度数：57.5 度 容量：700ml ケース入数：6 本入 希望小売価格（税別） 25,000 円 |
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ザ・グレンロセス ワイン マーチャント ヴィンテージ 1992 ワイン フィニッシュアルコール度数：55.5 度 容量：700ml ケース入数：6 本入 希望小売価格（税別） 25,000 円 |
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