串カツに新しい恋人が発覚
ジョッキの恋しい季節がやってきた。進化が止まらないハイボール、今年の目玉は世界No.1バーボン「ジムビーム」をベースにした通称「ビームハイ」である。
文:WMJ
各地で桜も開花し、春爛漫の暖かい日が続いている。だいぶ日没も遅くなり、帰宅前の一杯に心惹かれる季節。今日はどこか肩肘の張らない居酒屋でくつろぐとしよう。下町風情が残る品川区の青物横丁に、大好きな「串カツ田中」がオープンした。「ソース二度付け禁止」で知られる、大阪のソウルフードである。
暖簾をくぐると、揚げ物の匂いが食欲を刺激する。さて何を飲もうかとメニューを開くと、お店の一押しドリンクが目に飛び込んできた。
串カツとハイボールの相性のよさは先刻承知である。だがバーボンを飲みながら、典型的な居酒屋メニューを食べたことはない。
人生初体験となる「ビームハイ」が、特製ジョッキで運ばれてくる。のどが渇いていたので、まずはゴクリと一口。爽快なソーダとレモンの刺激があり、その奥からバーボンらしいコクとほのかな甘味が染みだしてくる。
ほどなく注文の料理が届き、まずは好物の串カツ牛をソースにくぐらせるお決まりの儀式。したたるソースごとかぶりつくと、パリっと揚がった衣から肉の旨味が溢れ出る。ビームハイで追いかけると、揚げ物の油がすっきり洗い流され、すぐさま次の串へと手が伸びた。
串カツのソースは、決して「コテコテ」で濃厚な味ではない。大阪の料理は薄口が基本で、あくまで素材の良さを生かす上品なコクが身上である。ジョッキをあおりながら、串カツ豚、アスパラ、レンコン、玉ねぎを次々に味わう。どれも揚げたての衣とソースが、滋味深い食材本来の魅力に寄り添った美味しさ。ビームハイは、そんな繊細な味わいを邪魔することなく、至福の下町料理をしっかりと引き立てている。
相性がいいのは当たり前
よく考えてみると、バーボンが串カツによく合うのは理にかなっている。
バーボンの風味は、樽香を最大の特長とする。具体的には新樽から得られるバニラのような甘味と、火で樽の内側を焦がすことから生じるスパイシーな香ばしさだ。これをハイボールにすれば、加熱で香ばしさを加えた焼き物や揚げ物にあうのも道理。オフィシャルな「ビームハイ」はジムビームとソーダを1:4の比率で割り、1/8カットのレモンを軽く絞っている(いわゆるチョイしぼ)。ソースやタレとの相性は、既存の食中酒を凌ぐほどである。
ジムビームは販売数量で世界一のバーボンであり、日本の輸入酒としても売上ナンバーワンを誇っている。昨年発売された「ジムビーム シトラスハイボール缶」などの影響もあり、この1年で国内のハイボール飲用も急進中。いまや角瓶に次ぐハイボールブランドとなっている。
そして2016年は、クールなバーボンカルチャーが居酒屋の王道に進出する元年となる。「3年間にわたって段階的にブランドを定着させた成果」とは、サントリースピリッツで2013年からジムビームの普及に力を入れてきた竹内淳氏(同社ウイスキーブランド部課長)の弁。ビームハイ普及のために制作した提灯、ポスター、Tシャツ、前掛けなどのデザインにも「アメリカ本国から絶賛されました」と満足気である。
このビームハイは、「串カツ田中」全店で取り扱うほか、3月24日にオープンした「世界の肉料理六本木横丁」などの飲食店でもすでに味わえる。サントリースピリッツによると、2016年中に300店の取扱店を開拓し、通称「ビームハイ酒場」として定着を目指す。
また4月11日(月)~17日(日)に、新宿の歌舞伎町シネシティ広場(旧コマ劇前)で期間限定営業する「JIM BEAM HIGHBALL GARDEN」も見逃せない。創業1932年の食肉卸直営店「肉の大山」が提供する人気メニュー「特製大山メンチ」(250円)などをつまみながら、「ジムビーム ハイボール」(300円)などのドリンクをジョッキスタイルで楽しめるチャンスだ。
サントリーの調査によると、ジムビームを選ぶ人の理由のひとつが「他のウイスキーよりも気分がアガること」。お酒を選ぶうえで、これ以上の理由はほとんど必要ない。これからの爽やかな季節を、ビームハイのジョッキで存分に楽しみたい。
世界No.1バーボン「ジムビーム」の楽しみ方などを紹介する公式ウェブサイトはこちらから。
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