世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


カリラ 1998 10年 60.9%1998  10年  

  • 蒸溜所名: カリラ蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: モルツ・オブ・スコットランド
  • 価格帯: £41-70
  • 入手可能場所: ウイスキー専門店
  • 掲載号:ウイスキーマガジン・ジャパン 2009 Winter

デイヴSCORE9

香り
複雑、ほとんど野生の性質。最初はバターのようで少しのレーズンをともない、次に香りの良いスモークがきて、それから、荷敷、暖かいワラビ、ナッツ、ダイジェスティヴ・ビスケット、少しのオーク。
ここでスモークが十分に展開する。パプリカで覆われたナッツ、木の燃えさし、お香。舌の真ん中で爆発して少し薬品っぽい性質が現れる、次にヒマラヤスギ。
フィニッシュ
複雑、長い。
コメント
魅力的でエキゾチックなカリラ、比較的若い分だけますます良い。

マルティーヌSCORE7.3

香り
最初、チクチクしてスピリッツのよう。鼻がアルコールの強さになれると、島の雰囲気を捉える。クレオソート、冷めた灰、湿原のギンバイカ。
非常にしゃきっとしている、ツンとする。煤のよう、ドライ。アルコールの刺激は、さらに一層ドライにする。加水すると、甘く麦芽のようなフルーツと新鮮なミントを解き放つ。
フィニッシュ
ドライ、ややアストリンゼントで甘い後味をともなう。
コメント
紛れもないアイラのモルト。御し難いウイスキーとでも? 私にはアルコールが強すぎる。

ブナハーブン 1976 32年 52%1976  32年  

  • 蒸溜所名: ブナハーブン蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: モルツ・オブ・スコットランド
  • 価格帯: £26-40
  • 入手可能場所: ウイスキー専門店
  • 掲載号:ウイスキーマガジン・ジャパン 2009 Winter

デイヴSCORE8

香り
すっきりしていて、ややナッツっぽくてはっきりしたカスタードのような特徴をともなう。きれいな洗濯物、匂いが強くないバラ/スイートピー。加水すると少し若々しくフレッシュ、エニシダ、ブラウンシュガー。からかうようにソフトで十分な年数を経ているのだろう。
最初はアーモンド、次にバナナとナッツ。舌にまとわりつく。バニラ、少しのコンデンスミルクまである。加水すると日焼け/ココナツの特徴が現れる。
フィニッシュ
潰したバナナ、ショウガ。
コメント
カスクの影響大、しかし、バランスがとれている。推薦する。

マルティーヌSCORE7.7

香り
良い秋の匂いがする特徴。リンゴ酒、リンゴジュース、ほのかにマルメロ、濡れた土壌、生のクリ。次に少しの柑橘系フルーツ。オレンジ・マーマレード。グレープフルーツの皮。
香りと同じ秋の展示会。オレンジとパンプキンのフラン。スパイシーなシロップでポーチした洋ナシ。非常に泡立つよう。スパイスが舌の上で踊る。暖かい。
フィニッシュ
ドライ、スパイシー、ヒリヒリする。
コメント
11月の雨の日のウイスキー。少し辛いが、気が休まり、リッチ。加水したほうがいい。

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