世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ジュラ ワン&オール    51.0%

  • 蒸溜所名: ジュラ蒸溜所
  • 地域: アイランズ
  • ブランド: ホワイト&マッカイ
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:147号

マーク・ニュートンSCORE8.8

香り
すぐ感じるのは、黒っぽいフルーツの香り。ブラックベリー、エルダーベリー、プラムジャム。イチジク。赤タマネギのチャツネ、マスコバド糖、焼けたトフィーの匂い。スパイシーなコート・デュ・ローヌ。
たくさんの要素が主張している。例の黒っぽいフルーツ、バルサミコの濃厚さ(HPソース)と海水。クランベリージュース。時間が経つにつれてレーズンや赤スグリの風味が現れ、やや強い酸味を内在している。
フィニッシュ
海岸のような印象のフィニッシュ。紅茶、ダムソンプラムのジャム。香りで感じた赤ワインのようなスパイスがこだまする。
コメント
信じられないくらいに楽しいウイスキー。さまざまな意図を感じさせる。ただ飲んでいるだけで疲れ果ててしまうほど。

ロブ・アランソンSCORE8.9

香り
熟れたリッチなフルーツ香がふんだんにある。プラム、カシス、熟れたバナナ、余韻の長いショウガのスパイス、穏やかなコショウとアニシードの匂い。ダークチョコレートでコーティングしたシンダートフィー。
深みのあるリッチな風味が続く。ゴールデンシロップとホワイトチョコレートのメレンゲが舌をくすぐる。後から塩キャラメルとほのかにスモークした茶葉。
フィニッシュ
余韻は長く、バランスがよい。豊かなタンニンでドライな感触がゆっくり広がる。
コメント
さまざまな要素を同居させて、とてもひねりの効いたウイスキー。だが素晴らしく印象的な味わいだ。

グレンドロナック24年 シングルカスク バッチ141992  24年  46.0%

  • 蒸溜所名: グレンドロナック蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • ブランド: ベンリアック・ディスティラリー・カンパニー(ブラウン・フォーマン)
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:146号

ローラ・フォスターSCORE9.3

香り
テイクアウトの中国料理のような匂い。甘酢ソース、ローストダックの海鮮醤ソース、新玉ねぎ、海老せんべい、インディカ米。それに焦がしたオレンジ、削りたてのオーク材、塩の柱、唐辛子も加わって中国旅行の気分。アルコールの刺激が少し鼻腔に刺さる。
腰のあるボディで、プラスチックのような口当たり。それが五香粉や甘酢ソースみたいな中国料理弁当の印象を強める。他の要素は、安いチョークのような味のする駄菓子屋のミルクチョコレート、苦味のあるピンクグレープフルーツ、チョコレートスポンジプディングなど。暖炉で消えかけた燃えさしがくすぶっている。
フィニッシュ
チョコレート風味が突き抜け、棘のあるスパイシーな乾燥赤唐辛子の刺激を感じさせるフィニッシュ。
コメント
玉子チャーハンと鶏肉の甘酢ソースを食べながら、このアイラモルトをいただきたい。

ロブ・アランソンSCORE8.2

香り
これも力強く大胆な香り。だがアイラ風のピート香は、甘くねっとりとした糖蜜、バーベキューのパイナップル、ハチミツ唐辛子などの匂いの背後に隠れている。塩漬けした乾燥豚肉のハム。度数相応の強度をアルコールが主張している。削りたてのおがくずの匂いもある。
素晴らしいパイナップルのグリルと唐辛子の刺激を感じ、口中を覆うオイリーでな美味が残る。わずかな柑橘風味が口内を駆け抜ける。最後にはコールタール石鹸が待ち伏せしている。
フィニッシュ
心地よく長い余韻。甘味、ダークチョコレート、ライム、唐辛子などの風味を残す。
コメント
思慮に富んだ良質なウイスキー。スモーク香が顔を出すと、その特徴の素晴らしさに気づく。

グレンドロナック14年 シングルカスク バッチ14 14年  14年  55.0%

  • 蒸溜所名: グレンドロナック蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • ブランド: ベンリアック・ディスティラリー・カンパニー(ブラウン・フォーマン)
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:145号

ローラ・フォスターSCORE8.8

香り
キノコを感じさせる林床や森の下生えの匂い(ワイン用語でいうところの「スーボワ」)、磨きたてのマホガニー製食器棚、コーヒーとクルミケーキ、レーズン、オレンジの皮、オイリーな自転車用品。鴨のコンソメとマデイラ。リコリスの根、粉末ショウガ、シナモンの甘い香り。
シルキーで滑らかな口当たりに、ドライフルーツの風味がたくさん。キャドバリーのフルーツ&ナッツ味、レーズン、プルーン、ダークチョコレートでコーティングした乾燥ブルーベリー、シナモン、リコリスなど。温かくスパイシーな黒コショウ。薄いパンケーキをロール状にしてアカシアのハチミツに浸した感じ。革製の肘当て。
フィニッシュ
鼻腔をくすぐるクローブと甘いシナモンの風味。やがてカリッとした温かいチャバタパンをオリーブオイルに浸したような風味で終わる。
コメント
最上級のウイスキー。ボディ、パワー、複雑さを兼ね添えて、風味が面白いように変化する。

マーク・ニュートンSCORE9.1

香り
ゴージャスに表現された、シェリー樽由来の濃密な香り。イチジクとプラムのジャム、バルサミコ酢、ティラミス。葉巻ケース、コルク、鉛筆の削り屑。ブラックベリージャムに、オレンジマーマレードやエルダーベリーの香りも。ナツメグとチコリコーヒー。
エルダーベリーやポートワインを思わせる風味に、スティッキートフィープディング。そしてレーズン、イチジク、ナツメヤシなど、リッチでダークなメガトン級のドライフルーツ風味。挽いたコーヒーとビターチョコレートの風味もある。
フィニッシュ
木を感じさせる熱気があるものの、さほどタンニンは感じさせない。生け垣のフルーツで作ったジャムのようなレイヤーもある。
コメント
このウイスキーには興奮してしまった。まったく見事な出来栄えだ。このバランスにして、この深み。

タムデュー バッチストレングス002    58.5%

  • 蒸溜所名: タムデュー蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: イアンマクロード・ディスティラーズ
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:144号

ローラ・フォスターSCORE8.9

香り
ウッディでスパイシーな香り。まとわりつくようなトフィープディング。その上にナツメヤシ、苦いクルミのスライス、ブラジルナッツ、わずかなゴムが散りばめられている。オレンジの香りもふんだんにある。具体的には、スプレーで一吹きしたオレンジオイル、枝ごと切ったオレンジの花、オレンジをはじめとする柑橘の葉など。
すべすべしたベルベットのような舌触り。ショウガの粉、シナモン、パプリカを上に散らしたトフィースポンジケーキ。グリーン&ブラック社のマヤゴールドチョコレートバー、その後からピンクグレープフルーツのような風味の断片。
フィニッシュ
熱気と甘いスパイスが増し、ショウガで身体が暖まるような感触が続く。
コメント
火に寄り添いながらゆっくり飲むのに最適なウイスキー。夏の焚き火でも、秋の暖炉でもいい。年間を通して楽しめる1本。

マーク・ニュートンSCORE9.1

香り
気品あるシェリー熟成ウイスキーの典型的な例。レーズン、アンズとサルタナのドライフルーツ、砕いたヘーゼルナッツ、ブランデーのニュアンスさえもある。オレンジマーマレード。ゴールデンシロップケーキ。天から降りてきたような香り。
濃密な舌触り。味わいにも素晴らしいウイスキーづくりが感じられる。香りで感じた要素がそのまま表現されているが、さらにメープルシロップ、焼いた洋ナシ、わずかにアニスをふりかけたカシス。底流しているナッツとオリーブオイルの味わいが見事。
フィニッシュ
余韻は長くてオイリー。オレンジ、レーズン、ヘーゼルナッツ、ナツメヤシ、温かなシナモン。
コメント
教科書通りの逸品。完璧に仕上げられ、濃厚なフレーバー要素がバランスよくまとめられている。

グレンドロナック シングルカスク バッチ14 26年1990  26年  50.8%

  • 蒸溜所名: グレンドロナック蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • ブランド: ベンリアック・ディスティラリー・カンパニー
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:143号

ローラ・フォスターSCORE9.0

香り
まずはフルーツケーキがご挨拶。ブラジルナッツ、クルミ、歯ざわりのよい赤いフルーツ(特にクランベリー)。ナツメグ、ショウガの粉末、オレンジの皮、デメララシュガー。おまけに木のつや出し剤。
おいしい。あの赤いフルーツが強調されたおいしいフルーツケーキを食べながら、同時によく磨かれた木製の食器棚を舐めている感じ。甘くておいしいスパイスがある。
フィニッシュ
ダークチョコレートがオレンジといっしょに駆け抜ける。
コメント
おそらくヨーロピアンオークで熟成されたものだと推測している。今号はアメリカンオークのウイスキーが多いなかで、ひときわ印象的なウイスキーだった。だがそんな状況を抜きにしても、見事なウイスキーであることに違いはない。

マーク・ニュートンSCORE9.0

香り
海鮮醤、プラムのジャム、バルサミコ酢。コーラ漬けにしたフィグロール。ブラックベリーに、苦いチョコレートとコーヒーのかすかな香り。ラズベリーのクーリ。糖蜜。目まぐるしい香り。
驚くほど舌にまとわりつくが、タンニンの強さはそれほどでもない。カシス、乾燥イチジク、レーズン、ナツメグ、アーモンドオイル。ティラミス。またもや糖蜜風味があり、ダークチョコレート、チコリ、プルーンの感触を伴っている。心はいつしかボルドーへ。
フィニッシュ
余韻は長く、濃厚でオイリー。好ましい意味でのカビの匂い。
コメント
夜を締めくくる最後の1杯に最適なウイスキー。愛しき闇よ、こんにちは。

XOP オルトモア1990  25年  54.4%

  • 蒸溜所名: オルトモア蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ダグラスレイン
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:142号

ローラ・フォスターSCORE8.2

香り
オロロソシェリーとニスを塗った木材の匂い。ナッツ、レーズン、ナツメヤシなどのクラシックな香りに、砂糖漬けにしたオレンジの皮、チェリー、トフィーの香りも伴っている。使用後のコーヒー粉のような匂いも。
焼いたような風味がたくさん。トーストしてニスを塗ったばかりの木材。軽く焼いた全粒粉のクルミパン。苦味のあるマーマレードに、ひとしずくの硫黄。
フィニッシュ
このウイスキーには口蓋の内側をコーティングするような特性があり、それが風味をいつまでも長く持続させる。間違いなくアルコール度数の高さによる影響もあるだろう。
コメント
シェリーファンにはたまらない逸品。

マーク・ニュートンSCORE8.7

香り
ダムソン、チョコレート、リベナ虫歯予防ドリンク、アカフサスグリ、クランベリーソース。エルダーベリー。とてもジャムっぽい香りで、ねっとりとしたメープルシロップのような甘味も感じる。新品の革張りチェスターフィールドソファ、インク、家具用つやだしワックスなどを感じさせるクラブ室の匂い。
極めて濃厚なフレーバーを、実に見事なバランスでまとめている。ブラックチェリー、アカフサスグリ、ややカビのようなエルダーベリーソースの風味。アッサム紅茶とジャムのタルトに、シガーが添えられている。トマトパッサータ。ナツメグ。
フィニッシュ
香りが終わらない。いや、ジャム、腰のあるコショウのような風味、タバコ、カビのような匂いはやがて終わる。だがそれまでの余韻はとても長い。
コメント
完全に魅了された。シェリー熟成のウイスキーが好きなら(私もそうだ)、このバランスは絶妙。他のウイスキーとは少し違う。

ウシュクベ スコッチウイスキー ウシュクベ アンアルドリ カスクストレングス    57.1%

  • 地域: アメリカ
  • ブランド: コバルト・ブランズ
  • 価格帯: 121-180
  • 入手可能場所: アメリカ
  • 掲載号:141号

ローラ・フォスターSCORE8.8

香り
ナッツ香。特にペカンナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、シリアルの「クランチー・ナット・コーンフレーク」と「オールブラン」。アカフサスグリ、ラズベリー、鉛筆の削り屑などの匂いも参加してくる。
アルコール度数が高めでパンチがあり、唾液を誘うような素晴らしい舌触りとともに美味しいフレーバーを運んでくる。ヘーゼルナッツのプラリーヌ、ベルギーのシーシェルチョコレート、青々としたホップ。奇妙な組み合わせだが、驚くほどに魅力的。
フィニッシュ
例のプラリーヌ風味がどこまでも続く。まさにギリアンのチョコレート。
コメント
大胆で美しいウイスキー。

マーク・ニュートンSCORE9.1

香り
とても魅惑的。最初は麦わらと大麦の匂いがあり、シャルドネのような香りがあとに続く。さらにメロンとパイナップル、乾燥ホップ、籾殻のような匂い。ミルクチョコレート。タンジェリンオレンジ。カビのような心地よい匂いで、見事な香りが完成する。
遠慮のないバニラの甘味が、フルーツの酸味やピリリとしたスパイスとのバランスをとる。ブラックベリー、ラズベリージャム、モルトミルクビスケット、スイートチリソース、ブラッドオレンジ、グレープフルーツジュース、そして苦味のあるチョコレート。
フィニッシュ
コショウの感触。さらに酸味のあるフルーツやスイートチリソースの辛味もある。それらが消えて、ダイジェスティブビスケットの風味が残る。
コメント
恐れを知らない大胆なブレンディングで、しかもジューシーな味わいに仕上がっている。いくらでも飲めそうなウイスキー。

スリーシップス 10年 リミテッドエディション    47.5%

  • 蒸溜所名: ジェームズ・セジウィック蒸溜所
  • 地域: 南アフリカ
  • ブランド: ディステル
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:140号

クリス・グッドラムSCORE9.1

香り
本当に印象的な香り。モモ、洋ナシ、マンゴー、パイナップルなどに、たっぷりとグラニュー糖をまぶしたような大量のフルーツ香。繊細なオーク香があり、あとから土と柑橘の匂いがやってきて甘味とのバランスをとる。
香りよりも静かだが、それでも口いっぱいに心地よい風味が広がる。モルト香と甘いビスケット風味が増し、大麦とゴージャスなハチミツ風味もある。熟成感のあるオーク、バナナ、アンズなどの風味が突き抜けてくる。
フィニッシュ
余韻は長くてフレッシュ。柑橘風味が分け入ってきて、甘味はあるものの土っぽいピート香を伴っている。
コメント
いつもなら香りの活発さを味わいで表現しきれていないウイスキーに不満を述べるのだが、この深みとクオリティはまったく非の打ち所がない。

ジョエル・ハリスンSCORE9.4

香り
心地よい年月の営みを感じさせる香り。少なくともよく熟成されたウイスキーであるといえるだろう。クリケットボールの革に、ラノリンもある。やわらかく、魅惑的。
ヘーゼルナッツとクリームの風味。亜麻仁油とバニラも感じる。ラノリンのようなウールの匂いも好ましい状態で残されており、暖かな毛布のように迎え入れてくれる。スモークしたブリスケットのような風味。
フィニッシュ
やわらかな砂糖、古い皮革、オーク、軽いスモーク香などの感触。
コメント
驚くべきウイスキー。必要な特性をすべて兼ね添えている。

タリバーディン 1970    40.5%

  • 蒸溜所名: タリバーディン蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • ブランド: タリバーディン蒸溜所
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:139号

クリス・グッドラムSCORE9.6

香り
年月を感じさせる香り。エレガントで、モルト香、ハーブ香、甘みが感じられる。スミレ色の香水、アルマニャックのようなドライプルーン、ブドウ、イチジク、クルミ。心地よいクリーミーなバニラ香がバランスをとり、ミルクチョコレートと緑茶の感触も現れる。
非常に複雑な味わい。熟成されたモルト、シェリー樽、微かに甘いナツメヤシ、プラム、プルーン。ここでも古いアルマニャックのような感触があるが、柑橘風味が爽やかにバランスを与え、クリーミーなバニラ風味が舌の中央を突き抜けてくる。
フィニッシュ
余韻は長く、荘厳で、豪華なスパイス(甘くてドライ)がある。バニラ、シガーの葉、茶葉の香りが持続する。
コメント
気高いまでにバランスよく熟成されたウイスキー。シェリーカスクの影響は理想的なレベルにあり、何十年間も熟成しているのに樽香はあくまで2次的な特徴に留まっている。

ジョエル・ハリスンSCORE9.5

香り
ウイスキーのテイスティングでは、いつもまさにこんな香りを待ち望んでいる。甘いイチゴ、バルサミコ酢、砕いた黒コショウが、絶妙なバランスで混在する香り。
非常によく熟成されたモルトウイスキーにみられる夢のような風味。採りたてのミントの感触が力強いオーク風味と共演し、そこに再びイチゴのフレーバーがやってくる。
フィニッシュ
ビンテージのスコッチで作ったカクテル「ブラッドサンド」に、ジャミードジャーのビスケットを添えたようなフィニッシュ。
コメント
ブリテン島本土でつくられたスコッチウイスキーの理想像(値段を見てため息)。

ポール・ジョン インディアンシングルモルト セレクトカスク ピーテッド    55.5%

  • 蒸溜所名: ジョン蒸溜所
  • 地域: インド
  • ブランド: ジョン・ディスティラリーズ
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:138号

クリス・グッドラムSCORE9.4

香り
最初はシャープで渋味も感じる。たくさんのピートとコーヒーの香り。その後で、ハチミツの香りがやってきてバランスをとる。モルトビスケットや土と、軽く薬っぽい感触がさらに続き、焦がしたブナ材の匂いもある。
重要感のあるフルボディ。大麦、オーク、ハチミツの風味。ピート風味が現れるまでに少し時間がかかるものの、ピートが心地よく軽い薬品のような特徴を立ち上げてくれる。加水するとかなり柑橘風味が強まり、オーク風味がわずかにグレーンのような印象を帯びる。そしてかすかなケロシンの感触も伴っている。
フィニッシュ
余韻は長く濃厚。口内を覆うわずかに煤けたピート香と、薬品のような風味が持続する。加水するとピート香がハーブの風味を強め、ここでもケロシンの感触を引き出してくる。
コメント
どこの国で生まれたものであれ、素晴らしいウイスキーはあくまで素晴らしい。

ジョエル・ハリスンSCORE9.3

香り
心地よいスモークの感触が鼻腔に留まって手招きをしつつ、黒糖や底流する温かい紅茶などの柔らかな香りを明らかにしてゆく。見事なウイスキーづくりの成果。
口に含んでも輝かしい。ちょうどよい度合いのスモーク、オーク、バニラの風味が揃っている。赤い核果のようなフルーツ風味がピートのスモークの中に隠れていて、スパイス風味に甘味を加えてくれる。
フィニッシュ
繊細で、余韻は長く持続する。ストレートでも、加水しても、どちらでも美味しく飲めるスモーキーなウイスキー。
コメント
このウイスキーで、ぜひブラッド&サンドを作ってみたい。あるいは水をほんの少しだけ入れて飲むのもいいだろう