世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


オルトモア18年  18年  46.0%

  • 蒸溜所名: オルトモア蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ジョン・デュワー&サンズ
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:143号

ローラ・フォスターSCORE7.8

香り
きらめくようにジューシーでフローラル。後から鋭いクレメンタイン、ベルガモット、ネクタリン、オレンジ、ハニーサックルなどの香り。背後には粉っぽい感触もある。加水すると何か葉っぱのような匂いも引き出される。
海塩をまぶしたネクタリンの要素が、バニラシャンテリークリームといっしょに登場。それがモルト風味いっぱいのビールで洗い流され、その後で木炭の棒をしゃぶっているような感触になる。
フィニッシュ
舌で感じた塩気が、面白い旨みに変化するフィニッシュ。しかし誰がウイスキーでグルタミン酸ナトリウムを欲しがるのというのだろう。
コメント
加水すると、私が面白いと思っている特徴が洗い流されてしまう。香りに比べて味わいの表現が控えめなのは残念。それでも心地よいウイスキーではある。

マーク・ニュートンSCORE7.7

香り
パルマバイオレット。ジャスミンや柔軟剤のような甘くてフローラルな香り。甘味は徐々に増してくる。ファッジ、マスカットワイン、それとバランスをとる乾燥した茶葉、草刈りの匂いが少し。
香りで予想したほどの甘味はなく、心地よい穀物の芯がある。シロップ漬けのフルーツ缶詰。パイナップル、グレープフルーツ、アンズ。 キウィフルーツとトフィーファッジ。塩キャラメル。
フィニッシュ
余韻は長く、ワインのような印象。かすかにマジパン、粗挽きアーモンド、ショウガの感触を伴っている。
コメント
やや個性的なウイスキー。かなりフローラルで爽やかな特徴がある。