192号 テイスティングコメント 【後半/全2回】
from Issue 192
テイスティング:ベサニー・ワイマーク、クリストファー・コーツ
世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。
※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。
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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。
およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。
推奨ボトル
テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。
※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。
ゴードン&マクファイル ミスター・ジョージ・レガシー 19591959 56.5%
- 蒸溜所名:
- 地域: スペイサイド
- 価格帯: £181〜
- 入手可能場所: 全世界
クリストファー・コーツSCORE8.9
- 香り
- クランベリー、ラズベリー、チェリーなど、赤い果皮のフルーツ香が凝縮されている。埃っぽいダンネージ式倉庫。艶出し剤で磨いた古いオーク材の家具。バルサミコの心地よい香り。ランシオ香。収穫したてのマッシュルーム。ペパーミントの葉や、刈られて茶色くなった草のような印象。ショートブレッドとバタースコッチ。
- 味
- 口当たりはミディアムボディからフルボディ。香りで感じた要素が、舌の上でもよく再現される。凝縮された赤い果皮のフルーツ。アマレナチェリーの心地よい酸味に対し、チョコレートファッジケーキの風味がバランスをとっている。ホイップクリームにふりかけたシナモン。英国風クリスマスのミンスミートパイ。かすかにカビのような感触もあり、背後にはオイリーな特性やローズマリーの風味が潜んでいる。
- フィニッシュ
- 余韻の長さはミディアム。トフィーとチェリーのような後味。
- コメント
- 古風な英国紳士を彷彿とさせる香味のウイスキー。本物の個性といえる趣きが感じられる。
ベサニー・ワイマークSCORE8.6