105号 最新テイスティング 【その3・全3回】

September 17, 2012

from Issue 105

テイスティング:デイヴ・ブルーム、マルティーヌ・ヌエ


ウイスキーマガジンでおなじみの2大評論家が、最近発売されたボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。105号は29本ものニューリリースが登場し、今回はその最後を飾る。アイラファンにはたまらないラインナップに加え、興味深いボトルが揃った。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

グレンファークラス 1953 1953  58年  47.2%

  • 蒸溜所名: グレンファークラス蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • 価格帯: £180 plus
  • 入手可能場所: 専門小売店

デイヴSCORE9.3

香り
懐かしいような、明らかに古きよき昔の土っぽさ、しかし驚くほどフレッシュ。パフューム感がありエキゾチック。ヘアーオイル、ワックス、ブレッド&バタープディング、少々のレーズンだけでなく軽いトロピカルフルーツの混ざったスモークの名残り。ランシオ香。
水は不要。深く、また軽い焦げ感。ハイランドトフィーとやわらかいドライフルーツ。サンザシの実とかすかなオークのミステリアス感。エレガントかつ幾重にも層が重なっている。
フィニッシュ
ゆっくりと長く、革へと続く。
コメント
非常に魅惑的。

マルティーヌSCORE9.2

香り
見事なまでのランシオ感。マッシュルーム、フムス、ワラビ、煙。オークとフルーツが完璧に調和したなかにシェリーの芯がある。そのあとに甘草、チョコレートとプラリネ。
きりっとしている。シェリーがよくのっている。複雑で洗練された味。そしてまだ十分に生き生きとしている。
フィニッシュ
長い余韻。とても心地よく甘草とクルミを伴って消える。
コメント
十分な熟成を経てなお実に若々しい。Noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ「位高ければ徳高きを要す」)


 

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