サントリーウイスキー「知多」新発売
サントリーが11年ぶりの新ブランドをリリースする。愛知県の知多蒸溜所で蒸溜された生まれたシングルグレーンウイスキー「知多」。新しい味わいの世界に、サントリーの丁寧なブレンディング技術が結実している。
「準備が整った」
サントリースピリッツ社長の小泉敦氏は、この画期的な新ブランドの発売を一言で表現した。
1972年に設立された愛知県の知多蒸溜所は、今年で設立43年を数える。大規模な連続式蒸溜機から生産されるグレーンウイスキーは、サントリーのブレンデッドウイスキーの味わいのベースとなり、モルトの個性を引き出す重要な役割を担ってきた。
これらのグレーン原酒は「響」などのブレンデッドウイスキーにも使用されるものもあり、熟成用の樽は「山崎」などのシングルモルトに使用される樽と共通のものもある。
チーフブレンダーの福與伸二氏によると、「知多」には約10種類ほどのグレーン原酒がブレンドされている。「蒸溜所設立から40年が経ち、グレーンの多様化が一定レベルに達した」という小泉社長の言葉を裏付ける複雑さだ。サントリーは2012年12月から白州蒸溜所でもグレーン原酒を生産しており、今後もブレンディング技術はさらに複雑化していくだろう。
「風香るハイボール」でウイスキー需要の増大に応える
「知多」新発売の背景には、国内外でのウイスキーの需要増がある。2015年の上半期だけ見ても「響」が前期比181%、ジムビームが155%と留まるところを知らない。サントリーの調査によると、20代から60代までの全世代でウイスキー飲用経験が上昇し、外飲みはもちろん家庭の晩酌用として楽しむ人も増加している。
この流れには、角瓶やジムビームのハイボール訴求を通して、ウイスキーが食中酒として定着した流れもあるだろう。食中酒としてのハイボールが浸透した今こそ、新しい軽やかな味わいのウイスキーを投入してさらなる需要に応えたいという狙いがサントリーにはある。
福與チーフブレンダーは、「知多」の食中酒としての実力に自信を持っている。
「軽やかでありながら複雑さもあり、また飲みたくなる味。割って飲むスタイルへの自由度が高いので、肩肘張らずリラックスして楽しんでください」
色は明るい黄金色。和紙のラベルには「響」と同じ荻野丹雪氏の筆による「知多」の文字が踊る。グラスに注ぐと、ピュアで甘い樽香。口当たりはよくスムースな甘みがあり、ほのかに甘いきれいな余韻が残る。水割りもいいが、やはりハイボールがおすすめだ。ソーダで割ることで、繊細なブレンドの妙が心地よく伝わってきた。
サントリーウイスキー「知多」は、9月1日(水)から全国で販売され、2015年中に2万ケースの売り上げを見込んでいる。これまではベールに包まれてきた知多蒸溜所だが、9月1日以降はセミナーなどで関係者に門戸を開いていくという。風のような軽さがあり、それでいてウイスキーらしい繊細な香りをしっかりと楽しめるのが「知多」の魅力だ。風香るハイボールを、ぜひ体験してみよう。
詳しい製品情報はこちらから。
WMJ PROMOTION