ブラックニッカがアロマの新境地を開拓

October 31, 2017

昨年よりユニークな数量限定ボトルをリリースしてきた「ブラックニッカ」から、また新しい味わいのブレンデッドウイスキーが誕生する。「ブラックニッカ アロマティック」は、華やかなフルーツ香とやわらかい甘みを表現したニッカの自信作だ。

文:WMJ

 

昨年のブランド創設60周年を機に、次々と数量限定ボトルを発売している「ブラックニッカ」。今年3月の「ブラックニッカ ブレンダーズスピリット」(再発売)と、5月の「ブラックニッカ クロスオーバー」は、どちらも発売後すぐに売り切れとなる人気ぶりを見せている。

そしてこの11月21日には、今年を締めくくる数量限定ボトルが新たに登場。その名も「ブラックニッカ アロマティック」である。

前作の「ブラックニッカ クロスオーバー」は、力強くハードな余市蒸溜所の「ヘビーピートモルト」と、甘美な宮城峡蒸溜所の「シェリー樽モルト」を組み合わせたユニークな味わいだった。それに対し、今回の「ブラックニッカ アロマティック」の主役は、宮城峡蒸溜所のモルト原酒から特に華やかなフルーツ香を持つタイプを厳選し、さらに同蒸溜所のカフェグレーンとカフェモルトでその特長を引き立てたブレンドなのだという。

パッケージはフロスト塗装加工を施した斬新な赤色のスクエアボトル。ラベル中央にはおなじみ「キング・オブ・ブレンダーズ」が鎮座している。アサヒビールの笹原俊一マーケティング第三部長によると、メインターゲットは、20~30代の若年層を中心としたウイスキーエントリー層。これまでの期間限定商品の中で、もっとも華やかでフルーティーな味わいが楽しめるボトルだと自信を覗かせる。

 

ストレート、ハイボール、ロックで華やかなアロマを体験

 

ニッカウヰスキーの佐久間正チーフブレンダーと一緒に、さっそくこの新商品を味わってみよう。ウイスキーは「香りに出逢うグラス」に入れられて登場。このグラスは、アサヒビールの容器包装研究所とニッカウヰスキーのブレンダー室が共同開発したデザインで、ウイスキーの香りを楽しむのに最適な設計になっている。

グラスの蓋をあけると、華やかでフルーティーな香りが立ち上がる。リンゴ、バナナ、モモ、オレンジなどのフルーツに、ハチミツや樽の感触が一体化している。キーモルトは、宮城峡モルトのなかでも特にフルーティーな香りを持つ華やかな原酒を採用したのだと佐久間氏が説明する。

「鼻の位置で、感じる香りが異なります。鼻腔付近では花のような香り。鼻の中心ではバニラやレーズン。そして鼻の奥には、木の香りがありますね」

少し口に含むと、軽やかな甘みが広がっていく。コクのある麦の甘さとボディ感は、カフェ式連続式蒸溜機でつくられたカフェモルトの効果なのだと語る佐久間氏。さらに、やわらかな甘さの土台となっているのはカフェグレーンの風味である。

「カフェグレーンは、甘くて伸びのある風味が特長です。その酒質が華やかな宮城峡モルトの香味を引き立て、やわらかい仕上がりになっています」

かすかなピート風味が鼻に抜ける余韻。フルーツやクッキーのような甘い香りが心地よく続き、樽由来のビターな感触がじんわりと残る。この奥行きを表現するために、20年以上の長期熟成原酒も使用しているのだと佐久間氏が明かした。

ハイボールでも、オンザロックでも、その華やかな個性を発揮する「ブラックニッカ アロマティック」。ニッカが誇る多彩な原酒で構成されたブレンデッドウイスキーは、初心者でも存分に楽しめる味わいだ。

ストレートでも十分に味わい深いが、このウイスキーはハイボールやオンザロックでも試してみたい。佐久間氏が用意してくれた「アロマティック ハイボール」は、ウイスキーとソーダの比率が1:3と濃いめのレシピだ。フルーティーな香りがふつふつと弾けて、心地よく鼻腔をくすぐる。アルコール度数が9%程度ということもあり、甘さの中に凛とした力強さも感じられる。

「ソーダで割ることによって、オレンジの皮のような感触が増幅されています。ほのかな樽のビターも心地よいですね。樽の余韻は、むしろハイボールのほうがわかりやすいんです」

続いて試飲した「アロマティック ロック」は、冷えたウイスキーの柔かい口当たりが光る。

「冷やすことで、甘みがより強調されるのがオンザロックの魅力。鼻に抜けるピートの香りも、これまで以上にはっきりと感じられるはずです」

氷が溶けるにしたがって香りが開き、微妙に印象も変化する。これもウイスキーの楽しみのひとつだ。ニッカが誇るモルトとグレーンの原酒から、華やかな香りとふくよかな甘みを最大限に表現したブレンド。まさしく「アロマティック」と呼ぶにふさわしいウイスキーである。

 

年末にぴったりの関連商品とギフトボックス

 

ニッカウヰスキーの看板ブランドである「ブラックニッカ」は、昨年より「ウイスキーって、おもしろい。」というテーマでウイスキーの魅力を幅広く訴求している。笹原氏によると、ブランド全体の累計販売数量は10月15日時点で273万箱(前年比115%)。年初計画で目標としていた年間340万箱(前年比106%)を上回る見込みとなり、年間販売目標が360万箱(前年比112%)に上方修正された。5年連続の過去最高売上はほぼ確実であろう。

11月21日からは「ブラックニッカ クリア」「ブラックニッカ リッチブレンド」「ブラックニッカ ディープブレンド」(各瓶700ml)それぞれに「ウィルキンソン タンサン(PET500ml)1本を内封した商品も数量限定で発売予定。個装箱には、ニッカウヰスキー・アンバサダーの玉山鉄二さんが推奨するハイボールレシピが記載される。また12月5日からは「香りに出逢うグラス」1個と「ブラックニッカ リッチブレンド」(瓶700ml)をセットにしたギフトボックス「ブラックニッカ リッチブレンド 香りに出逢うグラスセット」も新発売となる。

ブレンデッドウイスキーの世界をさらに押し広げた「ブラックニッカ アロマティック」の販売予定数量は12,000箱。早期の売り切れが予想されるので、お買い求めはどうぞお早めに。

 

ブラックニッカ アロマティック

 
アルコール分:40%

容量:瓶700ml

発売日:2017年11月21日(火)

価格:オープン価格 *参考小売価格:2,000円(消費税別)

販売予定数量:12,000箱(*1箱=700ml×12本)

 

 

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