「バーボン&アメリカンウイスキーフェスティバル2013」開催
7月21日に開催された日本初のバーボンとアメリカンウイスキーのイベントをレポート。
7月21日(日)、東京都江東区のホテルイースト21東京にて「バーボン&アメリカンウイスキーフェスティバル2013」が開催された。主催はバーボン&アメリカンウイスキーフェスティバル実行委員会、スコッチ文化研究所、Whisky World(株式会社ゆめディア)。
日本で初めてのバーボンとアメリカンウイスキーに特化したイベントということで、会場内にはスタンダード品から新商品、普段はお目にかかれないような珍しいボトルも並ぶ。ウイスキーに限らず、カリフォルニアのジン、ホワイトドッグ(ニューメイクスピリッツ)やウイスキーリキュール、クラフトビールなどもあり、来場者はそれぞれのブースを回っては様々な試飲を楽しんでいた。
日本バーテンダー協会横浜支部のカクテルコーナーでは、2011年世界カクテルコンペティション優勝者の山田 高史氏をはじめとするバーテンダーの方々がバーボンベースのカクテルを5種類振る舞った。女性に人気が高かったが、いつもウイスキーはストレートという来場者の男性からも「初めてバーボンを使ったカクテルを飲みましたが、美味しいですね!また違った楽しみ方を知りました」と喜びの声が聞かれた。
他にもウイスキーファンにお馴染みの燻製品やアラスカ産シーフードなど、ウイスキーに合うフードが人気を集めていた。またアメリカンウイスキーのイベントならではのブルーグラスミュージックのライブも行われ、陽気なカントリーソングが会場内に響く。本場ケンタッキーのような雰囲気に包まれた。
マスタークラス(セミナー)では土屋 守氏による近年急増するアメリカの小規模蒸溜所の現状を紹介するクラスのほか、来日したフォアローゼズ蒸溜所マスターディスティラー ジム・ラトリッジ氏、ウィレット蒸溜所マスターディスティラー ドリュー・カールスビーン氏のクラスが設けられた。貴重なサンプルとともにじっくりとウイスキーづくりが説明され、参加者は熱心に聞き入り、テイスティングを行った。
イベントの最後には東日本大震災の義援金となるチャリティオークションが行われた。マスターディスティラーのサイン入りボトルやバレルヘッドなど興味深いアイテムが揃っており、落札者は笑顔で壇上に上がり貴重なボトルやグッズを手にしていた。収益は全て日本赤十字社に寄付されるとのこと。ウイスキー業界からの社会貢献として、チャリティオークションが盛んに行われるのは素晴らしいことである。
アメリカンウイスキーと限定されたカテゴリーのイベントで、第1回目の開催ではあったが、会場内は非常に活気があり盛況であった。出展社各社もバーボン人気の高まりに手ごたえを感じたようだった。ラムやテキーラ、ワイン等でも様々なイベントが行われる昨今、ウイスキーイベントも今後様々な形で進化していくことが予想される。次はどんなスタイルが登場するのか楽しみであり、そして機会があれば皆さんにも是非参加していただきたい。バーや自宅で楽しむのとはまた別の喜びが見つかるだろう。
また、この日行ったフォアローゼズ蒸溜所マスターディスティラー ジム・ラトリッジ氏へのインタビューを後日アップするので、こちらもどうぞお楽しみに。