コニャックで楽しむカミュ家のクリスマス
クリスマスのドリンクといえばシャンパンがおなじみ。だがワンランク上のコニャックをアレンジすれば、まったく新しいおもてなしのスタイルが完成する。5世代の伝統を受け継ぐ、カミュ家のホームパーティーへようこそ。
文:WMJ
1863年以来、5世代にわたって個性的なコニャックをつくり続けてきたカミュ家からパーティーの招待状が届いた。銘酒「カミュボルドリーVSOP」をアレンジしたアペリティフ(食前酒)とディジェスティフ(食後酒)を、カミュ家の流儀でふるまってくれるという。
クリスマスは、美食の国フランスでも最重要イベントのひとつ。付き物のドリンクといえばシャンパンが思い浮かぶ。だがパーティー当日、ウェルカムドリンクとして手渡されたのは香り高い「フレンチハイボール」だった。基本はブランデーのソーダ割りだが、美味しく作るポイントがあるという。それはコニャックを前日から冷凍庫で冷やしておくこと。キンキンに冷えた「カミュボルドリーVSOP」をフルートグラスに30mlほど注ぎ、よく冷えた炭酸を加える。最後にオレンジピールで香り付けをすれば、ブランデーの華やかさを引き出したプレミアムカクテルになる。
今宵のホストは、カミュ社のグローバル・ブランド・アンバサダーを務めるフレデリック・ドゥゾジェ氏だ。コニャック地方の出身で、セラーマスター、技術責任者、セゴンザック蒸溜酒スピリッツ大学の学長などを歴任したムッシュ・コニャックである。開口一番、フランス人とアペリティフの深い関わりについて熱弁する。
「フランスでは、決してアペリティフを省略しません。人々と親しみを持って交流しながら、食事の前に味覚と胃の調子を整える時間だから。特にクリスマスのようなご馳走の前には必須で、たっぷり1時間以上かけることもあります」
そんなわけで、アペリティフも2杯めに。「コニャックサミット」は、地元のカクテルコンテストで優勝して以来、現地の飲食店でも定番化しているレシピだ。ロックグラスに、薄くスライスしたショウガ、ライム(レモンも可)の皮、「カミュボルドリーVSOP」20mlを入れてショウガを軽くつぶす。さらに「カミュボルドリーVSOP」20mlとレモンジュースを追加し、トニックウォーターを注いで軽くステア。最後に薄くスライスしたキュウリを飾って完成だ。爽やかさのなかに深みもあり、何杯でもいけそうな美味しさである。
サンタがコニャックを飲みにくる
プレミアムコニャック「カミュボルドリーVSOP」が使用しているのは、コニャック地区で最小なボルドリー地区のブドウ(コニャック全体の5%)だけ。カミュ社はこの地区では最大となる180ヘクタールの畑を所有し、5世代にわたって独自のコニャックづくりを続けてきた家族経営のメーカーだ。
ドゥゾジェ氏が、カミュ家の居城を写真で見せてくれる。一部は11世紀にまで遡るという建物に、20世紀のアールヌーボーやアールデコを取り入れたシャトーだ。暖かい暖炉の脇は、クリスマスの時期にコニャックを味わう理想の場所であろう。現地ではどんなクリスマスを過ごしているのだろうか。
「クリスマスは家族と過ごします。ゆっくりアペリティフとディナーを楽しんだら、みんなで教会に行くのがならわし。出かける前、忘れてはならない儀式があります。暖炉のそばに、ストレートのコニャック、ホットチョコレート、ホットカクテルのクリスマスグロッグをグラスに入れて置いておくんです」
これらのドリンクは、橇を飛ばしてプレゼントを届けてくれるペールノエル(サンタクロース)への返礼なのだという。
「家族が教会から帰ると、不思議なことにグラスはすべて空っぽになって、暖炉とツリーの間には粉雪が落ちています。もちろん子供たちは大喜びですよ」
いたずらっぽく微笑むドゥゾジェ氏。この魔法にはからくりがある。一足先に帰った大人が素早くドリンクを飲み干し、小麦粉を撒いて踏みつけるのだ。中世から続くコニャック地方の伝統なのだという。
豊かなバリエーションでコニャックの潜在力を実感
ディナーが終われば、ディジェスティフの時間。まずは「カミュボルドリーVSOP」をストレートで味わってみよう。グラスからは、スミレの花やバニラのようなアロマが漂ってくる。
「日差しの強いボルドリー地区では、収穫直前のブドウの果皮に焼けたような色がついています。この果皮に含まれるベータカロテンがベータイオノンに変化し、スミレやアイリスのような香気成分になるんです」
デザート代わりのミモレットチーズをつまんで、もう一口。今まで感じなかった、まろやかな樽香が魔法のように現れている。
「この重層的で複雑な風味が、カミュボルドリーVSOP最大の特長です。さて、今日はペールノエル用の食後酒も用意したので味わってみてください」
運ばれてきたのは「ボルドリーショコラ」。濃い目に作ったホットココアと「カミュボルドリーVSOP」をあわせたホットチョコレートである。コニャックとチョコレートの相性は、やはり見事という他にない。「貧しい訪問者にホットチョコレートを恵むと幸運が返ってくる。そんなコニャック地方の言い伝えもあって、冬季の定番の飲み物になっています」とドゥゾジェ氏が語る。
もうひとつのサンタ用ドリンク「クリスマスグロッグ」は、紅茶がベースだ。ティーカップに薄くスライスしたオレンジの皮1片、ショウガのスライス4片、スプーン1杯のハチミツ、「カミュボルドリーVSOP」40mlを入れて、用意しておいた熱い紅茶(ストレート)を注ぐ。最後にシナモンスティックを差して完成である。身体が芯から温まる、冬にぴったりの味わいだ。
「私は風邪を引きそうなとき、寝る前にこのカクテルにコニャックを多めに入れて飲んでいます。翌朝にはすっかり元気になっていますよ」
アペリティフからディジェスティフまで、ひとつのお酒からプレミアムなドリンクが次々と生まれる冬季のパーティー。香り高い「カミュボルドリーVSOP」は、優雅なクリスマスにもぴったりのコニャックなのだ。ドゥゾジェ氏がグラスを上げる。
「これからの季節、ぜひカミュ家の流儀で大切な人をもてなしてみてくださいね。ジョワユーノエル!(メリークリスマス)」
希少なボルドリー地区から生まれる唯一無比のコニャック。カミュ社の歴史、哲学、商品に関する詳細情報はこちらから。
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