カテゴリ: テクノロジー
還流で変わるフレーバー
液体を気化し、再び液化することで成分を濃縮するのが蒸溜の仕組み。しかし蒸溜器内では、想像よりもずっと複雑な現象が起きている。気化した成分が、ゴールまでたどり着けずに戻ってくる「還流」もそのひとつ。微妙な流体力学がウイスキーに及ぼす重大な影響とは? 文:イアン・ウイズニウスキ
妥協なきスチル製造
モルトウイスキーのイメージを力強く喚起するシンボルといえば、蒸溜所にそびえ立つ銅製のポットスチル。ウイスキーの品質を保証し、蒸溜所の個性も引き出す魔法の塔だ。 新しくできた蒸溜所がフォーサイスのポットスチルを使っていたら期待をしてもいい。それはウイスキーづくりへの真剣さのあらわれなのだ。 文:ドミニク・ロスクロウ
樽が重要 最終回【全3回】
ワインとオーク ガヴィン・D・スミスが、フレンチオークがもたらす影響について、ジョン・グレイサーと語る。 スコッチウイスキーの世界で革新と言えば、コンパスボックス・デリシャスウイスキー社の創設者ジョン・グレイサーが賞賛に値する。
樽が重要 その2【全3回】
ホワイトオークのなせる技 マーク・ギレスピーがアメリカンオークを考察 トリビアな質問。世界中にホワイトオークは何種類あるか? とりあえずここではそのひとつ、アルバオーク(Quercus Alba)について話そう。
樽が重要 その1【全3回】
樽はウイスキーを導く「教師」であり、その影響力が驚くべき奇跡を生み出す。「生徒」の素質を発揮させるために、枯渇するまで自らを犠牲にする。正しい樽が得られれば、ディスティラーの仕事の質も高くなるが、選択を誤ると、優れた仕事もすべて無に帰する。樽には様々な種類があり、強度や形状も異なる。デイヴ・ブルームが3回にわたって樽についてレポートする。先ずはシェリー樽から。