「ジムビーム プレミアム」新発売

January 25, 2014

1月13日、サントリーによるジムビーム社の買収合意が話題になった。その興奮も冷めやらぬ1月21日、ジムビームの新商品発表会が行われた。

すでにニュースなどで話題になったため皆さんご存知かと思うが、サントリーホールディングス株式会社がビーム社の買収合意を発表し、世界に「サントリー」の名がさらに知れ渡っている。この買収によって、サントリーは世界のプレミアムスピリッツ(蒸溜酒)市場で売上第三位の企業となるのである。

ウイスキーファンとして気になるのは経済的な動向だけでなく、サントリーがオーナーとなったことによる、今後のジムビームをはじめとした各ウイスキーブランドへの影響だ。両社の商品ポートフォリオは補完的であり、この提携により、サントリーは世界でも類を見ない強力なポートフォリオを持つことになるのだ。「ジムビーム」「メーカーズマーク」などのバーボンのみならず、スコッチの「ティーチャーズ」「ラフロイグ」、アイリッシュウイスキー「キルベガン」なども傘下となったため、日本市場向けの商品が登場するのでは、という期待も高まるところである。

そんななか、さっそく発表されたのが「ジムビーム プレミアム」。こちらは4月1日から全国で発売となる、日本限定商品である。2013年の日本国内バーボン市場において販売量No.1を達成し、満を持しての登場であろう。昨年からの国内でのバーボン人気を牽引するメインブランドから、「カジュアルでありながらクール、さらにワンランク上の味と香りを」という新しいウイスキーの提案だ。

特長としては、まず蒸溜直後の原酒を木炭層で濾過する製法が挙げられる。これはテネシーウイスキーでは良く知られる「チャコールメロウイング」に近いものであろうが、テネシーウイスキーはテネシー州原産のサトウカエデの炭を使用するため、厳密には異なる製法と言っていいだろう。通常バーボンでチャコールフィルターをするといえば熟成後のボトリング前に行われることが多いため、蒸溜直後のホワイトドッグの状態で濾過されているというのは興味深い。このフィルタリングの効果は、炭で濾過するため雑味が取り除かれクリアでまろやかな味わいになることだ。

もう一つの特徴は5年熟成ということ。通常の「ジムビーム ホワイト」は4年以上熟成した原酒、「ジムビーム ブラック」は6年以上熟成した原酒を用いるので、比較して飲むのも面白いだろう。
テイスティングノートはキャラメル、ナッツ、樽由来のウッディな香りと厚みのある奥深い味わい。マスターディスティラーのフレッド・ノウ氏が仰っていた通り「バーボンは自由に楽しく」飲むものであるが、こちらはさらにじっくりと愉しむ、名前の通り「プレミアム」な時間を過ごすのに適しているだろう。

そして発表会のステージは製品紹介から場面転換。ジムビームが世界販売量No.1バーボンということで、芸能界からも様々なNo.1を誇るタレントが登場。まずは「プレイボーイNo.1」の石田純一さん「お酒大好きモデルNo.1」の道端アンジェリカさん「クールギャグNo.1」としてデーブ・スペクターさんが登壇した。

石田さんはロックグラスにたっぷりとクラッシュアイスを詰めたミストスタイルで「バーやパーティーでスマートに楽しめそうですね。ボトルデザインもお洒落です」とコメント。
アンジェリカさんはミントの効いたミントジュレップを片手に「この飲み方は初めてですが、とても美味しい!ウイスキーを飲みなれていない女性にもおすすめ。さわやかで女子会でも楽しめると思います」
デーブさんはハイボールを飲んで「アメリカが誇るNo.1バーボンですね。今CMをしているレオナルド・ディカプリオのイメージもすごくクールで、このバーボンにはぴったり」と語った。

世界一のバーボンの日本限定プレミアムアイテムとなれば、これはウイスキーファンにはぜひお試しいただきたいボトルだ。昨年は大阪にフラッグシップ店「The Aging House 1795」も誕生したジムビーム、今年はさらに面白くなってきた。全国発売は4月1日とまだ先ではあるが、楽しみにお待ちいただければと思う。

 

商品詳細

商品名:ジムビーム プレミアム
アルコール分:40%
容量:700ml
希望小売価格(税別):2,000円
発売日:4月1日(火)発売開始

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