140号 テイスティングコメント【後半/全2回】

February 1, 2017


from Issue 140

テイスティング:クリス・グッドラム、ジョエル・ハリスン


世界のウイスキー業界を代表する評論家が、最近発売された多彩なカテゴリーのボトルを試飲して、詳細なテイスティングノートを作成した。今回紹介する中にも、きっとあなたを魅了する銘酒があるだろう。

※参考価格は主に英国で販売された実勢価格を表示しており、日本国内では為替の変動や入手経路によって価格が大幅に変わる場合がございます。あらかじめご了承いただき、あくまで目安としてご覧ください。


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およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。


推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってRecommendedもしくは Editors Choice が毎号決定します。

※テイスティングの対象ボトルには、日本国内では入手ができない銘柄も含まれますのであらかじめご了承ください。なおテイスティングノートの内容は、あくまでテイスティングをした評論家の個人的な感想です。

スリーシップス 10年 リミテッドエディション    47.5%

  • 蒸溜所名: ジェームズ・セジウィック蒸溜所
  • 地域: 南アフリカ
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界

クリス・グッドラムSCORE9.1

香り
本当に印象的な香り。モモ、洋ナシ、マンゴー、パイナップルなどに、たっぷりとグラニュー糖をまぶしたような大量のフルーツ香。繊細なオーク香があり、あとから土と柑橘の匂いがやってきて甘味とのバランスをとる。
香りよりも静かだが、それでも口いっぱいに心地よい風味が広がる。モルト香と甘いビスケット風味が増し、大麦とゴージャスなハチミツ風味もある。熟成感のあるオーク、バナナ、アンズなどの風味が突き抜けてくる。
フィニッシュ
余韻は長くてフレッシュ。柑橘風味が分け入ってきて、甘味はあるものの土っぽいピート香を伴っている。
コメント
いつもなら香りの活発さを味わいで表現しきれていないウイスキーに不満を述べるのだが、この深みとクオリティはまったく非の打ち所がない。

ジョエル・ハリスンSCORE9.4

香り
心地よい年月の営みを感じさせる香り。少なくともよく熟成されたウイスキーであるといえるだろう。クリケットボールの革に、ラノリンもある。やわらかく、魅惑的。
ヘーゼルナッツとクリームの風味。亜麻仁油とバニラも感じる。ラノリンのようなウールの匂いも好ましい状態で残されており、暖かな毛布のように迎え入れてくれる。スモークしたブリスケットのような風味。
フィニッシュ
やわらかな砂糖、古い皮革、オーク、軽いスモーク香などの感触。
コメント
驚くべきウイスキー。必要な特性をすべて兼ね添えている。



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